S君の今 : アボ天
前回書いたグループホームへ、妹と見学に行ってきました。
緑に囲まれた静かな場所に建つ古民家風の建物は、全ての居室に日差しが入るように工夫された設計になっていました。
私たちがうかがったのは、10時半ごろ。
朝食が終わり、多くの利用者さんがリビングに集まって体操をしていました。
広々としたリビングの一角には小上がりの畳スペースがあり、掘りごたつが。
お昼のメニューを知らせるボードには、『コロッケの盛り合わせ、ひじきの煮物、自家製たくあん、豆腐とわかめの味噌汁』と献立が手書きされていました。コロッケの盛り合わせって何? でも美味しそうだなぁ。
そして、体操をされている利用者の皆さんがとても明るいのがいい。
母がこれからを過ごすことになるかもしれないホームの様子を見るのが一番の目的ではあったものの、気になるのはS君。
妹の同級生で、成績が思わしくないことで中学校の担任にあまりにもひどいことを言われてしまった人です。
私は彼に会うのは初めてだったのですが、第一印象は「笑顔の人」。変な言い方ですが、顔中笑顔という感じ(笑)
お茶とお茶菓子を出してくれ、とても丁寧に説明をしてくれました。
説明の合間に、S君と妹はまるで同窓会のように昔話やこれまでの事について話が盛り上がっていましたが、その中でわかったのが、S君が40歳で学校に通い、介護福祉士の資格を取ったということでした。
それまではトレーラーの運転手をしていたものの、会社が倒産。運転手をやっていた頃から介護の仕事に興味をもっていたS君は、これはいいきっかけだと思い立ち、介護の専門学校に通ったのだそう。
「俺、本当に頭が悪かったでしょ?(そんなに大きく頷くな、妹よ) 高校だって、スポーツができれば入れる学校だったし。40歳になって初めて真剣に勉強したんだよね。そりゃあもう必死だったよ」とこれまた満面の笑みで話すS君。
ああ先生、中学の時S君をなじった先生、あなたに見せてあげたいです。
いや、あなたは見なきゃいけない。
あなたが「お前は頭が悪いから長くは生きられない」と蔑んだ生徒は、40歳になっても学ぶ気持ちと勇気を持って、新しい道に進んで頑張っています。
介護で不安な家族や高齢者を支えてくれる、ありがたい仕事をしていますよ。
グループホームを見学をし、その翌日には『ボヘミアンラプソディ』の4DXを見るために県外へ遠征というバタバタの週末。
さほど手間がかからない割に料理した感が高い天ぷらを作りました。
それも、ちょっと目先を変えてアボカドの天ぷら、『アボ天』です。
アボカド、揚げるととろりと柔らかくなって美味しいですよ。
『アボ天』

- アボカドは縦半分に割り、種を取ります。
- 半分に割ったものを更に縦4つに切り分けます。
- 2のアボカドに天ぷらの衣を付け、180℃の油で揚げたら出来上がりです。
塩を振って召し上がれ。介護を始めてつくづく思いますが、現場で実際に高齢者や介護者と対峙してくれるプロの人たちにどれだけ救われるか。
ありがたく、尊い仕事です。ミカスでした。
いまねえ
ミカスさん、こんにちは。(夜だけど)
アボカド!天ぷら!目からうろこ。です。アボカドってバターみたい?
それを天ぷらですかっ。。やってみよう。っていうか、アボカドを
自分で買ったことないと思います。どうやって食べたらいいか
今一つ、おかずとして食卓にあげるのに迷う食材でしたから。
S君の話、思わず我が息子を思い浮かべました。
息子も介護職です。彼の場合は縁あって職業訓練校のようなところで
介護を学び今は老人介護施設で働いています。
その父、つまり我が夫は40年、知的障害者の施設で働いてます。
2人ともたぶん一般企業では馴染めない体内時計を持っているんだと思う。
そういう意味で彼ら自身すくってもらっているのだとも思います。
そして息子がS君のような笑顔で働ける環境にいると良いのですが。。
ミカス Post author
いまねえさん
旦那さんも息子さんも、素晴らしいお仕事をされていますね。
介護が必要な家族を持っている者には、現場で働いてくださる方が本当にありがたいです。
とはいえ、大変な仕事であることも確かです。
旦那さんも息子さんも、心身ともに無理なく日々お仕事をされていることを祈っています。
アボ天、ぜひお試しください。
あまり柔らかくないアボカドも、天ぷらにするとトロリと柔らかくなりますよ。