ミカ料夏祭り企画:突撃ミカスの晩(昼)ご飯 #3
伯母(多分85歳)の介護もそれなりに厄介です。
いや、いきなりそう言われても…とお思いでしょう。そうですよね。
ちょっと説明させてください。
母方の伯母、85歳。生涯独身だったため、子供はいません。
なんとか独り暮らしを続けてきたものの、自宅で尻餅をついて骨折をした日から介護の手を要する身になってしまいました。(詳しくは★と★ )
いとこたちとグループLINEで連絡を取り合い、必要なことを分担しながらやってきましたが、この春、伯母の一番近くに住んでいた従妹が四国へ引っ越すことになり、私が伯母介護のキーパーソン(主たる介護者)となった次第です。
その伯母、先月、やっと老健から特別養護老人ホーム(特養)へ転居となりました。申し込みから約1年。百数十人が待っていると言われたことを考えれば、それでも早い入所だったのかもしれません。
建築の賞を取ったような洗練されたデザインに、穏やかなスタッフの皆さん、食事もこだわりのメニューが供されます。資金さえあれば私が入所したいくらいの施設なのに、伯母の不満が止まらない。
前にいた老健では、朝と午後にココアが出たのだそうです。伯母の話と、老健で私が見た光景から考えるに、わがまま婆さん(伯母)を鎮めるためにスタッフさんが取って下さった特別の配慮だったと思います。
そんなことは知ったこっちゃない伯母は「なぜこのホームではココアが出ないの?」伯母さん、普通は出ないのですよ。
特養は10人ほどのユニットに分かれていて、ダイニングキッチンを囲むように居室が配置されています。食事の時には皆がダイニングへ集まってくるのですが、その光景を見た伯母は「おばあさんばっかりじゃないの!」伯母さん、老健もおばあさんばかりでしたよ。さらに言わせてもらえば、あなたも立派なおばあさんです。
老健にいた時が素晴らしく幸せだったわけではないのです。
そこではそこで、文句たらたらだったのです。
なのに、新しい環境に慣れるのが大変とはいえ、パラダイスから地の果てに追いやられたかのようにごねなくても…。
どちらの施設も素晴らしくて、私からすればパラダイスのはしごにしか思えないけれど。
伯母があれやこれやと言う度に、特養の生活相談員Iさん(指原莉乃似の可愛らしいお嬢さんなので、私たちはさっしーと呼んでいます)が電話を下さって、伯母のご所望品を知らせてくださいます。ココア、マスク、明るい色のトップス、etc。最近では、その度に私の電話を鳴らすのが申し訳ないと思ったのか、さっしーはメールで連絡を下さるようになりました。ごめんね、さっしー。
北関東の田舎に住んでいる私ですが、そんなこんなで最近では伯母の特養がある神奈川へ通い詰めています。外出する日は父の分の夕食代を置いて出ることも多く、そのため、最近は料理作りもちょっとおざなりに。(それがなくてもおざなりだろうって?はい、その通り)
そんな中で、最近珍しく作ったそれらしい献立がこちら。
8月24日(土)の献立です。
久しぶりに晩御飯らしきものを作った気がした日の献立:8月24日
- 鶏もも肉と夏野菜のトマト煮込み
- 小松菜と大豆のサラダ
- 栃尾揚げのネギだれがけ
なんとか野菜を食べなきゃと思いつつも、なかなかメニューが思いつかない毎日ですが、この日は割と多めに食べることができました。
ちなみに、トマト煮込みに入っている野菜は、ナス、ズッキーニ、ピーマン、玉ねぎ、そしてもちろんトマトです。水は入れず、野菜の水分だけで煮込んだので、味が濃厚。
それにしても、介護というものは、一度始まってしまうと手を変え品を変え色々な攻撃を仕掛けてくるものですね。なんとか頑張って抵抗してはみるものの、時に何ともやる気がわかなくなってしまうこともあります。
そういえば、去年の夏は、介護の愚痴や毒をみんなで吐き出しちゃおうと『カイゴデトックス in TOKYO』を開催したのでした。
参加者募集開始と共に定員に達してしまったため、参加出来なかった方も多かったと思います。せめて当日のトークの内容を皆さんにご報告、と思っていたのですが、メンバーそれぞれに環境、状況の変化が起き、レポートできずに1年が経ってしまいました。
ということで、今週木曜日から『デトックスフォー あの日を振り返る』というタイトルで、座談会スタイルのレポートれんさいが始まります。
カリーナさんもこちらの記事でお知らせしていますよ。
イベントのごくごく一部で大変申し訳ありませんが、あの日の雰囲気を少しでも感じていただけたらうれしいです。
ミカスでした。
kokomo
ミカスさま、お盆のおもてなしからお母様&伯母様のお世話までお疲れ様です。
私の父もツアー旅行に行ったときなど「ヨタヨタしたじーさんばっかでさー」という父の話をはいはいと聞きながら「あんたも『ヨタヨタしたじーさん』だから!」と心の中で毒づいています。自戒を込めてですが、自分の老化ってなかなか自覚できないもんなんでしょうね。
今回のお料理もヘルシー&美味しそう。栃尾油揚げは栃木の宝ですね。私はじゅうじゅう焼いて、上にネギ入り納豆をのせて食べるのが好きです。ミカスさまのネギだれは酸っぱいのでしょうか?それともちょっと甘口?
そういえば、なぜ「晩(昼)ご飯」なのか、久しぶりに登場のミカ父様など、まだ謎のベールに包まれていますが、そこらへんはふんわりさせつつ、次回のお料理も楽しみにしています。
ミカス Post author
kokomoさん
ありがとうございます。
kokomoさんのお盆はどんな感じでしたか?
ゆっくりできましたか?
高齢者って、老いを認識しない・受け入れない部分と、老いを武器にしてくる部分がありますね。
その辺を上手く使い分けているような気もしますが、私も年をとったらそうなるのかなぁ?
栃尾揚げは新潟の宝ですね。
油揚げ好きにはたまらない一品です。
私のたれは、醤油、酒、みりんを熱したものを刻みネギにじゅっ!とかけたものです。
やや甘めかな。納豆もいいですね!
kokomo
栃尾揚げは新潟のものでしたか!ああ、恥ずかしい。
そういえば北陸物産展で目にしたような…
「栃」が入っているから栃木のものだと勘違いしたままだったのか。
訂正ありがとうございます。
ミカス Post author
kokomoさん
私も最近テレビで知りました。
ちなみな、栃尾揚げに開いている穴は、一枚一枚串刺しにして油を切る時に開く穴なんだそうです。