年を取る準備:天ぷら盛り合わせ
海の向こうの友人が亡くなりました。
91歳でした。
彼女は、私のカナダ人の友人のお母さんです。友人のお母さんでしたが、友人になりました。
大学卒業と同時に結婚して4人の子供を育てた彼女でしたが、子育てが一段落した後に大学に入り直し、44歳で教員免許を取得。その後19年間、小学校で音楽とフランス語を教えました。
とても健脚で、割と最近まで冬にはカナディアンロッキーでクロスカントリースキーを楽しむような人でした。
認知症の旦那さんを自宅で介護し、旦那さんが亡くなった後は「一人なのだから好きなようにするわ」と自宅を売却して介護付き高齢者マンションへ移り住みました。そこでも友人を作り、「ママは自分の部屋に毎日のようにお友達を招いてはワインを飲みながらお喋りをしているのよ」と娘は笑っていました。
最後に直接会ったのは、2017年の3月にカナダのビクトリアで。
リモートで話をしたのは3か月ほど前のことでした。
体のあちこちに加齢を感じて、年を取ることが怖くなってきたと打ち明けた私に彼女は言いました。
「私を見てごらんなさい。90歳よ。私が悲壮に見える? 大丈夫。年を取ることはそんなに怖いことじゃない」
幸せだなと思いました。私にはこんなに格好いいお手本がいる。
誤解を恐れずに言うなら、彼女の旅立ちはそれはそれは素晴らしいものでした。
ちょっとした体調の変化に検査を受けたところ、がんであることが判明。ステージ4でしたが、彼女は化学療法を断り、家族や友人と普通に過ごすことを選びました。私のもとにもその選択について説明する彼女からのメールが届きました。その後の2か月ほどは、子供たちや孫たちの訪問を受け、お喋りを楽しんだり、車椅子で散歩をして過ごしたそうです。(コロナ禍ですが、ワクチンの接種状況やPCR検査の結果を提示することでマンションで一緒に過ごすことができたそうです)
そして、娘曰く「苦しむことなくとても穏やかに、最後の瞬間は深呼吸をするようにしてとてもきれいだった」
彼女のようになりたいと心から願っているけれど、彼女のようには到底なれないとも私は思っています。
ただ、折々に彼女のやり方を思い出しながら、老いていくことへの準備をすることならできそうな気がするのです。
さて、「プロと話そう」の第3回が開催されます。
今回はファイナンシャルプランナーの長野郁子さんをお招きします。まさに「年を取る自分のためにできる準備」をテーマにした内容になりそうですよ。
講談社の現代ビジネス でも連載をされている長野さん。これを見逃してしまうのは勿体ない!
親御さんだけでなく、あなた自身の老後を考えるためのお勉強にもなりますよ。ぜひお申し込みください。
開催日 10月16日(土)
開始時刻 21:00 ~(約1時間の予定です)
テーマ 『介護のお金、老後のお金と暮らしについて話そう』
今回のプロの人 長野郁子さん (ファイナンシャルプランナー)
参加費:無料
開催方法:オンライン開催(ZOOMで視聴いただきます)
参加申し込み 本日~10月9日(土)
★参加申し込みは、オバフォーサイト問合せフォームからどうぞ★
お名前、ハンドルネーム、メールアドレス、年代を記入してください。
またコメント欄に「プロと話そう参加希望」と必ずご記入ください。
参加申し込みされた方には、当日までにZOOMの参加URLをお送りします。
※キャリアメールでお申し込みの方は下記の注意をお読みください。
※長野さんへの質問がある方は、申し込み時にフォームのコメント欄にご記入ください。
配信中のチャットによる質問も可能です。ただ、どちらの場合も、個別具体的な質問には一般的なお答えしかできません。ご了承ください。
※メールアドレスが携帯・スマホのアドレス(キャリアメール)の方※
docomo、softbank、ezwebなどのキャリアメールでお申込みの方は、プロバイダーメールを受信できるよう設定を変更していただくか、フリーメール(GmailやYahooメールなど)をご利用ください。オバフォーからのメールがエラーで戻ってきてしまった場合、それ以上の連絡が取れず、ご参加いただけなくなってしまいます。お申込みの前に今一度ご確認ください。
カリーナさんが長野さんについて紹介されています。こちらの記事もお読みください。
また、10月2日(土)21:00からの在宅デトックスもまだ参加者を募集しています。介護経験者、介護真っただ中、介護未経験、どんな方でも大歓迎です。ぜひご参加ください。詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
さて、今日の一品は『天ぷらの盛り合わせ』です。これ、一品と言うのか?という疑問も無きにしも非ず。しかも、いまさら天ぷらって。
今回は、茄子、椎茸、小玉ねぎ、ピーマン、カニカマのしそ巻きを揚げてみました。
天ぷらの盛り合わせ
- 野菜を切ります。
ピーマンは縦1/4。茄子は大きさによって縦半分か1/4。
小玉ねぎはほぐれてしまわないように芯(軸?)の部分を残してくし切りにします。
椎茸は小ぶりのものならそのままで。 - カニカマは食べやすい大きさにカットして、縦半分に切ったしそを巻き付けます。
しその裏側に、溶いた天ぷら衣を塗ると糊代わりになります。
ここでは、セブンイレブンの「したらばチーズ入り明太マヨ風」を使いました。 - 最近はからっと揚がるてんぷら粉がたくさん発売されていますが、私は次の分量で天ぷら衣を作ります。
薄力粉 1カップ
片栗粉 大さじ1
塩 2つまみ
水 150cc
酢 35cc - 衣をつける前に打ち粉をすると衣がはがれにくくなります。
特にピーマンなど表面がつるつるしているものは、衣をつける前に刷毛を使って薄く薄力粉をまぶしましょう。 - 天ぷら鍋で油を熱し、170~180℃になったらそれぞれの具材を揚げます。
鍋に具材を入れすぎると油の温度が下がり、からっと揚がりません。焦らずに、少しずつ揚げていきましょう。
これからのカイゴデトックスは、家族の介護だけでなく私たち自身の老いや老後にも目を向けていきたいと考えています。今後のイベントや記事にぜひご注目下さい。
ミカスでした。
saki
エピソード全てで、生き生きとしたその方の表情が目に浮かぶようです。ご自分で人生を選択し楽しまれているのが、よく分かります。
おっしゃる通り、素敵な方ですね。
その方を友人のお母さまではなく、友人と表されたミカスさんも素敵です。
ミカス Post author
sakiさん
ありがとうございます。
はい、とても素敵な人です。
誰のようになりたいか?と問われたら、迷わず彼女の顔が浮かびます。
出会えたことを本当に幸せだと思っています。