ポジティブな言葉:残り物のかぼちゃサラダ
先日、甥の子供(3歳男児)と久しぶりに会いました。
待ち合わせた場所で車に乗り込んできた彼は、いつもとはちょっと違う状況に興奮しているのか、とにかくお喋りが止まりません。保育園の先生の話、電池が切れてしまったパトカーのおもちゃの話、そのおもちゃを買ってもらった時の話などなど。
ちゃんと息は吸えているのかい?と心配になってしまうくらいの勢いでひとしきり喋った後、ふっと黙って、私の顔をまっすぐ見てこう言いました。
「今日、ちっちゃん(私のこと)に会えてうれしい」
「久しぶりだものね。私もとてもうれしい」と答えながら思いました。まっすぐな言葉が持つ力の何と強いことよ。
3歳の子供の言葉に、一瞬心が揺さぶれらました。
3歳の子供です。そりゃあその言葉のほとんどに裏表がないのは当たり前。良い言葉も悪い言葉も、そして時には残酷な言葉でさえ彼らはまっすぐにぶつけてきます。
でも、それは子供だから出来ること?
さすがに、悪い言葉や残酷な言葉をまっすぐ人にぶつける大人はいただけません。でも、良い言葉は、それを心の中に留めてしまわずに相手にまっすぐぶつけた方がお互いに気持ちがいいというものです。
以前こんなことを書きました。
褒められることはとてもうれしくて、こんな気持ちになるのなら私も浮かんだ誉め言葉を飲み込むのは止めようと思ったのです。
そして今回、褒め言葉はもちろんのこと、うれしい、楽しい、美味しい、きれい、心に浮かんだポジティブな思いを言葉にするとそれはポジティブな力になるとつくづく思いました。
ペローの童話に『仙女たち』という短編があります。
継母にいじめられる心優しい妹と、母親に似て高慢ちきな姉という図式はシンデレラにそっくり。ある日水汲みに行かされた妹がそこで出会ったみすぼらしい女性に親切にすると、その女性が「礼儀正しく優しいあなたにご褒美を。あなたが話す言葉は美しい花や宝石に変わるでしょう」
喋るたびに口から真珠やダイヤがこぼれ落ちるというのもなかなか大変な気もしますが、とにかく継母は大喜び。そういうことならと、実の娘である姉にも水を汲みに行かせるのです。ところが、出会った女性に暴言吐きまくりの姉は「あなたのように礼儀のなっていない不親切な人は、話すたびにその言葉が毒蛇や蛙に変わって口からあふれ出すでしょう」と言われ、「超腹が立つんですけどぉ!!」と文句を吐くたびに口から蛇や蛙がゲロゲロと溢れてくる始末。想像するだけで最悪も最悪。これはもう一生黙っているしかないよなぁ。それに比べて妹が口にする美しい言葉は、美しいものに変わってあふれ出すのです。
私たちがポジティブな思いを言葉にしても、さすがに宝石がぽろぽとこぼれることはないでしょうけれど、美しい音に変わってさらさらと流れ出すのではないかしらと思うのです。
とはいえ、常にポジティブな気持ちでいるのもそんなに簡単なことではありません。腹が立つこともあれば、落ち込むこともある。やる気が一切湧かない時だってしょっちゅうです。
そんな時に無理をしても物事は上手く運びません。力を抜いて手を抜いて、とにかく楽な方法を選びましょう。
というわけで、今日の一品は『残り物のかぼちゃサラダ』です。
煮物を少し多めに作り、翌日それをサラダにリメイクするのです。うん、リメイクって言い方、いいね。
カレー粉を少し加えると味が引き締まります。また、煮物には既に味が付いています。サラダの味が濃くなり過ぎないように、味見をした上で必要なら塩を加えて下さいね。
残り物のかぼちゃサラダ
- 余ったかぼちゃの煮物(があることが前提)の煮汁を切って、大きめのボウルに移し、ゴムベラなどで少しつぶします。
- 玉ねぎをスライスして水にさらしておきます。
- 茹で卵を作り、すこし大ぶりに刻んでおきます。
- 1のボウルに、水気を切ってぎゅっと絞った玉ねぎ、刻んだゆで卵を加え、マヨネーズ、カレー粉少々、刻んだナッツ(私はデュカを使います)も加えて混ぜ合わせます。
味の付いている煮物を使うため、全ての材料・調味料を混ぜ合わせてから味を確認して、塩分が足りないと思ったら塩を加えて味を整えてください。
11月は在宅デトックスがお休みになります。ご注意下さい。
ミカスでした。