片付けられない女:れんこんの挟み焼
庭がきれいになりました。
去年の夏に、ドクダミを駆逐し、土壌を改良し、カバープラントを植えたのですが、土の手入れが甘くて雑草の種が残っていたらしく、カバープラントを覆いつくしてしまうような大量の雑草が生えてしまったのです。その凄まじい様相に私は戦意を完璧に喪失。「あとは自然の力に任せようではないか」などと独り言ちながら荒れていく庭を眺めていたのでした。
そんな時、救世主登場。妹です。
「私がやる!」と言い出しました。
やると言ってもこの広さにこの草の量。仕事が休みの日に通ってきたところで、一体いつ終わるのやら。そう思いながらも「では頼むよ」とお願いすると、果たしてその週末にジャージ姿の妹がやってきました。「手伝わなくていいよ」のひと言と共に作業を始めた彼女は、みるみるうちに庭の半分の雑草をきれいに抜き取ってしまいました。
雨が降り出したのでその日はそこで作業終了となったのですが、その数日後、「今日は休みだ」と言って再びやって来た妹。今度は彼女の娘(私の姪)もジャージ姿で現れて、またまたすごい勢いで作業を始めました。
結局妹は、2日間合わせても5時間ほどで全ての草を取り除き、両親が庭のあちこちに放置した植木鉢などの大量のゴミを一か所にまとめ、壊れていると思っていた道具入れの棚を直してきれいに磨き上げ、私が使いやすい場所へ物干し台を移動してくれたのでした。
私の感覚では最低でも1か月はかかるだろうと踏んでいたのですが、妹は、唖然として眺める私をしり目に凄まじい手際の良さと馬力であっという間に荒れ果てた庭を片付けてしまいました。「草むしりや庭の作業は好きだから全く苦ではない」と言いますが、それにしてもあの手際の良さは一体何なのか。
翻って言えば、妹が5時間で終えた作業を「最低でも1か月」と考えた私の感覚は一体どうなっているのか。実際私は、庭にしても部屋にしても、ちょっと大掛かりな片付けをしようと思うと、まずどこから手を付けたらいいのかと途方に暮れてしまうのです。そして、もたもたと非効率的に動くので、遅々として先に進まない。進まない作業は楽しいわけがないから、大抵は途中で投げ出して、中途半端なまま終わってしまいます。所謂『片付けられない女』ってやつですね。
人が5時間で終わらせることが出来るものに自分は1か月掛かってしまうのだという事実を突きつけられた今、きれいにしてもらった庭をこのまま維持していくことができるのか、私はちょっと緊張しています。
片付けは手際よくできない私ですが、なぜか料理については「あれを先にやって、あれを煮込んでいる間にこれを作って…」と効率的な調理手順を考えることが好きです。今日ご紹介する一品は『れんこんの挟み揚げ』なのですが、これ、「早めに挟んでしまって、後は焼くだけにしておこう」と準備してしまうと、肉から水分が出てしまって挟んだ肉ダネがダレてしまいます。この料理は一気に作り上げてしまうことをおススメします。
れんこんの挟み焼
- れんこんの皮をむき、厚さ5ミリ程の輪切りにします。
2枚ペアで使うので、偶数枚用意して下さいね。 - 合わせ調味料を作っておきます。
小さいボウルに、醤油、砂糖(この写真のものを作った時は砂糖の代わりに柚子茶を使いました)、酒、水を加えて混ぜ合わせます。 - 豚ひき肉に溶いた全卵と塩を加え、しっかりと混ぜ合わせます。
- れんこんの片面に片栗粉をはたきます。
これはれんこんとひき肉がはがれないようにするため。片栗粉が多すぎるとその部分が粉っぽくなってしまうので、余分な粉は落とすようにして下さい。 - 片栗粉をはたいた面を内側にして、ひき肉を挟みます。
- フライパンを火にかけて油を引き、れんこんを入れて中火で焼きます。
- 焼き色が付いたらひっくり返し、蓋をして弱めの中火で肉に火が通るまで焼きます。
- れんこんの穴から肉の部分に楊枝などを刺して、濁った汁が出なければ火が通っています。合わせ調味料を加えてれんこんに絡ませたら出来上がりです。
ちなみに、刈った草とゴミは処理業者に持って行ってもらいました。さて、春になったらこの庭は一体どうなっているのか? 改めてレポートしますので、乞うご期待。
ミカスでした。
okosama
え⁈ 妹さん(と姪御さん)、すんばらしい!
そんなに早く片付けてくれたのですか!ゴミみ処理できて、春が楽しみですね!
ミカス Post author
okosamaさん
妹がすごいのか、私がヘタレなのか…
両方ですね。
さて、春、どうなっていることやら。