青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.3」
私だって頭に「アレ」を乗せてみたい。
インド人女性が集まると、そりゃもう、かしましいんです。優秀な議長とは国際会議で「インド人を黙らせ、日本人に発言させる」人である・・・・なんて笑い話ができるくらいに、自己主張が
上手なインド人。その傾向はオバちゃん世代になればなるほど加速し、留まるところを知らず。その、かしましい話の内容はさまざまですが、スクールバス停での話題はもっぱら「今日の
おかずに何作るか」「〇〇〇のカレーに入れる香辛料はお宅では何を入れてる?」とか「その服どこで買ったの?いくら?」なんて他愛もない話。
どこの国でも主婦の話題はあんまり差がないじゃん、とお思いでしょう。しか~~し!
見た目には歴然と差がありまして。私にはない、とっても羨ましいことをインド人マダムたちは持ち合わせておるのですよ。「頭が小さい」「顔が小さい」ってこと!もれなく目鼻立ちはくっきりしていて、睫毛がなが~い。出産後にとてつもなく太った、って言ってる人も、二の腕がふとももくらいある恰幅の良いマダムも、顔は小さい!
頭が小さくて彫りが深いので、サングラス姿が決まるんですよ。ちょっとした集まりのときの
サングラス着用率の高いこと!ま、夏場の陽射しがきついからっていう実用的な理由もあるにせよ、カッコいいんです。ちなみにこの写真は「赤いものを身につける」というドレスコードが
あった時の、学校イベントで。実に75%のサングラス着用率。
悲しいかな、同じような大きめのサングラスを私がしたら、そもそも鼻でとまらない。
ずるずるずりおちる、大きなサングラスの印象ばっかりが残る人になっちゃいますよ。
頭が小さい・・・ってことは、インド人仕様の「かぶり式」の服を買おうと思うと、やっぱり首周りが小さくできているんです。なんとか着たのはいいけど脱ぐとき大変。これはベビー服でも子供服でも同じで、息子の出産祝いにいただいたインドのベビー服はもれなく「着せるときはいいけど脱がすときに“つり目”になる」ものばっかりでしたっけ。
もうひとつ羨ましいのが、インド人マダムのこの姿。↓↓右から2番目の方にご注目!
頭にサングラスが乗ってるんですよ~。これぞインドマダムのサングラス使いの王道!
色鮮やかなサーリーを堂々と着こなし、マニキュアも(もちろんペディキュアも)口紅の色も
コーディネートし、たららんと下がる大きめのイヤリングをし、そして「頭にサングラス」。
これは商工会議所婦人部のマダムたちなんですが、この姿で出てこられた日にゃ~、商談もたじたじになっちゃいますよね。おまけに横目でこっそり観察すると、そのサングラスには
C のマークやGのマークが燦然と輝いておるではありませんか!・・・・私の2000円のサングラスが負けるわけだわ。悔しいのでちょっと見栄えのよい大理石プレートに載せてみたりなんかして。
頭が大きいからか、頭頂部が長いのか、私の頭にはサングラスがとまらないんです。そんな中、唯一カチューシャのように頭にとまって(!?)くれるのがこのサングラス。
でも普段メガネ族なのでサングラスとの併用ができない、かけたりはずしたりが面倒くさい。
ど~~~うしてもインドマダムよろしく頭にサングラスをのせてみたい!・・・・ってわけで、
インドの眼鏡屋さんにこれを持ち込み、度入りのレンズに換えてもらいました。
しめて400ルピー(750円くらい)。大・満・足。
さぁ、インドの夏の陽射し、どこからでもかかってらっしゃい!
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★本筋とずれたところに反応してあれですが、「赤いものを身につける」というドレスルールのある学校イベントに興味津々。(カリーナ)
★青蓮さんのブログに行くとついつい長居してしまいます。
ジャイナ教のお話も興味深いし、とんぼ玉の美しいこと!
★インドの魅力をたっぷりと♪ファッションのカテゴリも見ごたえありますよー。
⇒青蓮さんのブログ「Blue Lotus」
★青蓮さんへのコメントも、どうぞ。この機会に興味のあることを聞いてみてくださいね♪
★3月まで連載されていた「YUKKEの今日のラテンステップで」を読む方は、こちらをどうぞ。メキシコの女性たちが生き生きと描かれていますよー。
★前回の青蓮さんの記事は、こちらから。
okosama
はじめまして!
サングラスが似合う骨格、羨ましい!
鼻あてを選べるタイプだと、日本人にもなんとか馴染むのでしょうけれど、あまり見かけないですね。
さて、今回はお聞きしたい事があります。
日本では、美容健康に良いと、昨今評判のヨガ。
本場インドでは、どういう位置づけでしょう?
女性の日常生活に取り入れられてますか?
修行法だから、一般的ではないのでしょうか?
少なくともファッションではない様な…。
keyaki
青蓮さん、初めまして。日本に住むkeyakiと申します。
インドのおしゃれな女性誌(なんてあるのかな?それも知りたいです。)を眺めているような、インド在住の親しい友人からの近況の手紙を読んでいるような、そんな気分で連載を楽しみに読ませていただいています。
もしよろしければ、リアルなインドの結婚式について教えていただきたいと思い、メールをさせていただきましてた。
ゲストの女性たちのおしゃれやお祝いの差し上げ方、日本人としてなにか皆さんが喜んでいただけることがあるなら、どんなことがあるかなど。
実は、10月にインドのプネーでの結婚式におよばれしています。sangeet(披露宴のことでしょうか?)と伝統的なお式を行うと聞いています。私がインドを訪れたのは、10年以上前、ご縁があり、インドの中流のご家族に五日間ホームステイさせていただきました。
これからもインドからの記事を楽しみにしています。
青蓮 Post author
okosamaさま
コメントありがとうございます。ほんと、サングラス姿が
カッコいいのは憧れますよね。
ヨーガ、もちろんセレブマダムが通うようなリッチな
ヨーガ教室もありますし、ストイックな修行道場もあります。
利用方法はさまざまですが、いわゆるインド中堅層(中の上くらい)の
女性にはもっと身近でお手軽な健康法ととらえられています。
朝5時ごろから、近所の公園で自然発生的にヨーガマットを
持った人が集まり、自発的に先生役をかって出る人がいて
アサーナを率先してやるとか、呼吸法が得意な人がそれを
教えるとか、「笑いヨーガ」でみんなで延々ワッ八ッハ~と笑うとか。
こういう自然発生的ヨーガ教室は無料、またはテキストだけ
100ルピー(180円)くらいで買って、登録して参加するとか
ごく庶民的です。参加者の中から「主婦は朝は忙しくて無理だから
夕方やらない?」って声が出ると、これまた集まれる人が
お寺のお庭にマット持ってやってくる・・・って感じですね。
気負いなく実践できる健康法、といった捕らえ方をしている人が
多いと思います。
青蓮 Post author
keyakiさま
コメント嬉しく拝読しました。
「インド在住の友人からの近況を知らせる手紙」って
嬉しいです!ついついあれもこれも、って書きたいことが
増えて困ってます。(笑)
結婚式ネタ、これも書かなくちゃ~。
Sangeetaって、花嫁さん側の友人や女性が集まって
歌と踊りとメヘンディー(手や足に模様を描く)をする
女性側の儀式です。日本人らしい遠慮は無用、誘われたら
どんどん踊っちゃってください。お祝いですから。
装いはパーティ用のサーリー(ビーズ刺繍もの)や
きらきらのパンジャービースーツが多いですね。赤は花嫁さんの
色ですから、避けます。お着物での参加が可能ならば
それが一番喜ばれます。が、お着物を持っていくのも着付けも
大変でしょうから、現実的なのはパンジャービースーツかな。
お祝いは2001ルピーとか、5001ルピーとか、
お付き合いの程度によって金額も変わります。
お金を渡す代わりに真珠のネックレスとピアスのセットとか
ケースつきの日本人形とか、「舞扇」とかも喜ばれますが
ご予算次第です・・・
インドの結婚式、楽しんでくださいね。
okosama
青蓮さん
早速お返事をいただきありがとうございます。
自然発生的教室ができる、アーサナや呼吸法を普段の生活で教えてもらえるなんて、さすが本場です。うらやましい環境です。
ヨーガを始めたばかりの頃、けっしてお手軽とは言えないお値段のウェアや都会のレッスン料をみて、なにか腑に落ちない感じを受けました。そのファッション性に乗れなかったのです。また、マイソールなどで修行した方達のお話を聴き、インドでもヨーガは、しかるべき所でしかるべき手続きを踏んで身につける特別な事かと想像していました。
今は地元のヨーガサークルで、お寺を会場に週に1〜2回身体を動かしています。インドの女性に倣って、気楽に続けます。現地情報をお聞きできて良かったです。