Posted on 2021年9月24日 by まゆぽ

第172回　この力が足りないわたし。

まゆぽ：
○○力って言葉、たくさんあるじゃない。
っていうか、もはや何にでも「力」付ければ、新しい言葉になっちゃうじゃない。
たぶん、赤瀬川原平さんの「老人力」あたりからできた流れで。

で、自分に足りない力を考えてみたの。
まず、普通のところで言うと「瞬発力」がダメなの、わたし。
誰かに不当な言いがかりとかつけられても、瞬時に反応できない。
あれ？　わたし、悪かった？　いやいや、悪くないでしょ。
なんで？　だって、あれでこれでこうだもんね。

って考えて、反論しようとした時には、
相手はもういなかったり、違うこと言ってたりする。
これって反射神経鈍いってことだから、
運動神経鍛えるべきかな？

運動神経って言えば、「前進力」も足りないんだよ。
急いで前進してるつもりなのに、
上にぴょんぴょん跳んでるだけで前に進まないって言われる。
災害とかで逃げ遅れるタイプだわ〜。

つまみちゃんは何が足りない？

つまみ：
すぐピンとこないのと、物理的にとっさに動けないのって
やっぱり根っこは同じなのかな。
私も、何時間も経ってから
理不尽さに気づいたり、めらめらと怒りに燃えたりすること
昔からよくあるけど、反射神経はふつうだと思ってたよ。

前進してるつもりなのに上に跳んでるだけって
なんのときに言われたのか、それが知りたい。
想像すると、申し訳ないけど笑っちゃう。

私はいろいろ足りなくて選び切れない。
忍耐力も回復力も洞察力も魅力も
なにもかも足りないぜ、チキショー！
全部ひっくるめて「脱力」で補えないもんか。

でもまあ、足りないものをあえて一個選ぶとしたら
判断力かな。
迷うとか、決められない、じゃないの。
あっけなく決めたことが、あとで考えると違ってるの。
最近の仕事のミスもそれ系が多い。
どうでもいいと思ったことが重要だったり
その逆もあったり。
要するに、トシくったってことなのかなあ。

まゆぽ：
うふふ。脱力いいねえ。

で、上に跳んじゃう問題ね。
学生時代に１回だけ女優をしたことがあるんだ。
スペイン語研究会ってとこで、スペイン語の劇を年に１作上演していて、
１回だけ演じる側をやったのね。

ちょっと頭のゆっくりめなかわいそうな未亡人の役で、
泣きながら舞台の端から端へ走り抜けるシーンがあったんだけど、
いくら必死に走っても「跳んでないで走ってよ〜」って
監督の上級生にやり直しさせられた。

その時、気が付いたの。
私、自分では前に進もうとしてるのに、上に跳んでるのね、って。
徒競走でいつもビリだったのは、このせいだわ！って。

その時から走り方は上達してないから、
きっと今も上に跳んでると思うんだ。

次に判断力問題。私もあるあるだよ。
判断ミス、確実に増えてきてると思う。
判断までいかなくても、文字の読み間違いや思い違いも増えててさ、
ニュースで流れる「タリバン」がどうしても「タンバリン」に読めちゃって
なんでこんなにタンバリンがニュースに？とか一瞬思ってから
いやいや違うやん、って気が付くの。

判断力以前の読解力不足か？
眼力の問題か？

つまみ：
スペイン語劇で、上に跳びながら走り抜ける大学生のまゆぽさん
見たかったー！
なんかさ、人と早さを競わないのがデフォルトっぽいまゆぽさんの
そう見える根拠は、上に跳ぶことかも、とか思った、こじつけだけど。

こんなやりとりをしている間にも、仕事のミスが発覚して
（休みの日に上司から連絡が来た）ちょっと凹んでます。
今は、自慢の忘却力でミスを忘れたい。

でも、まゆぽさんのスペイン語劇の話でほっこりもしてるから
ネタになるエピソード（忘れても人生にたいした影響はないもの）だけは
覚えている記憶力は持ってたい。

忘却と記憶のバランス力が欲しい。

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