ゾロメ的つれづれ・ずれずれ・ブレブレ日記⑬ 人生はRain songだ!
◆7月某日 ♪こんな気持ちのままじゃどこにも行けやしない
雨だ。梅雨とはいえ、連日けっこうな降りだ。ここ数年の自然界の「タガの外れっぷり」を象徴するような雨には、「雨音はショパンのしらべだわね~」などと流暢なことは言っていられないけれど、家の中で、まさに「雨戸を立てられ」た気分でほどほどの雨音を聴いているのは好きだ。雨にまつわる曲が浮かんできたりする。
小泉今日子「優しい雨」(鈴木祥子ヴァージョンもいい)
欧陽菲菲「雨の御堂筋」「雨のエアポート」
イルカ「雨の物語」
B.J.トーマス「雨にぬれても」
森高千里の、三善英史の、小柳ルミ子の「雨」・・。
・・あれ?浮かぶのはどれも前世紀の曲ばかり。
そんな数あるRain song(「雨の曲」の英訳が間違っている気がするけれど・・まあいいか)の中、いちばんインパクトがあるのは、長年ずっとユーミンの「冷たい雨」であり続けている。十代からコンスタントに聴いてきたから、というのもあるが、その昔、友人がほぼこの曲と同じ経験をし、その詳細を本人から聞いたことが大きい。
もう何十年にもなるのに、いまだに曲を聴くたびに、実際には見てもいない情景が浮かび、せつなくなる。実際には見ていないからこそ想像力が喚起され、色褪せないのかもしれない。
◆7月某日 ♪道行く人は誰ひとりも見向きもしない
日々、髪が伸び続けている(あたりまえか)。朝起きたら結ぶものが見当たらなかったので、洗顔時に洗面台でほこりをかぶっていた百均カーラーをとりあえずの髪留めにして家事をし、そのままであることに気づいたのはお昼だった。
どっひゃあ~!ゴミ出しも、玄関前の掃き掃除も、義母のデイサービスの送り出しも、頭にカーラーを付けたままだった。誰か言ってくれよ~。義母、言うだろ、ふつ~。帰宅後、聞いたら「そうなの?気がつかなかった」。・・・嫁のこと、見てないなあ。
◆7月某日 ♪物語の終わりにこんな雨の日似合い過ぎてる
津村記久子さんのエッセイ『二度寝とは、遠くにありて想うもの』を読む。
津村さんは、小説もそうだが、エッセイも唯一無二だ。題材は身近なことでも、安易な言葉を使わないし、安易な到達点を設定しない。そしてことごとく腑に落ちる。
襟を正す気分になるという意味では、木内昇さんの『みちくさ道中』、浅生ハルミンさんの『帰って来た猫ストーカー』と双璧(トリプル壁?)をなす感じ。「わかるわかる」「いいね!」的な共感より、もっと自分の奥深くに届くような共感、とでもいうか。3作とも正論や多数派を後ろ盾にしていない、潔いくらいの丸腰がかっこいい。
◆7月某日 ♪こんなにふつうの毎日の中で出会ってしまったふたり~
しっかし、よく降るな。せっかく買った新車になかなか乗れないではないか。
◆7月某日 ♪涙は 雨のせいよ
最近スマホにした。使いこなしている感じはほとんどないが、KindleでCometさんの『ウチの失語くん』が読めるようになったことだけでも、変えて良かった。遅ればせながら、だけど。
仕事の日の帰りの電車のお楽しみにして(行きは、読めたもんじゃない満員電車)、ちびちび読んでいる。もったいないから。正直、電子書籍はまだまだ苦手なのだけど、それを補って余りある面白さだ。数分に一度はムフッと笑いをこらえ、同時にムグッと涙もこらえたりしてる。
情緒的な描写はほとんどなく、フラットな語り口で日々が綴られているのに、どうしてこんなに目頭が熱くなるのだろう。これは「天皇の料理番」episode11に負けずとも劣らない、いやそれ以上の、現在進行形夫婦愛の物語じゃないか!・・そんなこと、Cometさんは言われたくない・・もしくは、言われ続けて辟易している、かもしれないが、それでも言うぞアタシは!
人生はままならないことばかりで、現実と気持ちが折り合わないことは多いけれど、その齟齬が、それまで見えなかった景色を見せてくれることがあるのだなあ。もしかしたら人は、いくらでも強くなれるのかもしれない、とCometさんとカトウトシキさんを見て思う。その強さは、強健というのではなく、しなやかな強さ。
by月亭つまみ
こんなブログもやってます♪→→「チチカカ湖でひと泳ぎ」
takeume
関西、特に阪神地域では、ママチャリに
「さすべえ」というものを使って
雨の日も、傘をさして乗ってます。
もちろん、晴の日は、そこに「日傘」を差して
自転車乗ってますよー!!
つまみ Post author
takeumeさん、こんばんは~。
実は前の自転車は「さすべえ」を装着していましたのですよ。
ネットで注文しました。
前々の自転車のときは、関西出身のお知り合いの方に、帰省時に買ってもらったのでした。
関東地区「さすべえ」普及委員長を自称していたくらいだったのですが、道路交通法が厳しくなってナンチャラと聞きかじり、新車にはまだ装着していません。
やっぱり便利ですよねえ。
takeume
大阪・兵庫では、さすべえについては
「出来れば止めてほしい」らしいですが、
地上から2m、ハンドルの端から15cm
という規定内で傘が収まれば違反ではないそうです。
ただ、その状況でも、事故を起こしてしまうと
違反としてみなされるらしいです。
ってテレビでしてました。
大阪・兵庫って言ってたけど、
道交法で地域で差があるのはダメなんじゃない?と
思うんですけどね。
つまみ Post author
道交法の解釈って、都道府県で違うのですか!?・・と思いましたが、「さすべえ」の解釈が違うってことでしょうかね。
あれ?でも「さすべえ」の規定が違うのだとしたら、やはりそれは道交法の解釈が違うってことですものね。
あんれまあ。
そりゃー、ダメですよねえ。
子どもを前後に乗せて傘差し運転をしている人を見ると、その自転車の前に立ちふさがって「頼むから、せめてさすべえを装着してくれ!」と言いたくなります。
あ、やっぱり「さすべえ」の回し者みたいですね、私。