青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.8」
マダム、そりゃ ただの石じゃ~ないんです。
インド人のお友達のしている指輪を眺めていると、メレダイヤのキラキラ系が、数本の指に
はめられているほか、石がぺったんこに加工されて肌にはりつくようなデザインのものがあるのに気付きます。
そう、ちょうど↑上の画像のように、シンプルだけどなにか言われがありそうな・・・・・それもそのはず、石の持つパワーを取り入れやすいように、肌に密着するように作られているんですって。私のはあくまで「その日の気分にあわせて組み合わせできる」ように適当に選んだものだったので、後で色々聞いて、な~~るほどな~って納得した次第。いつもつけているのは上の二つで、スモーキークォーツ(精神と身体の癒し効果あり。)とフローライト(魂の浄化・精神性を高める効果あり)。どんだけ精神性を重視しているんだ~って感じのチョイスですよね。苦笑
インド人、とひとくくりにしちゃいましたが、特にヒンドゥー教徒、ジャイナ教徒に信じられているのがインド占星術。ジョーティーシュと
呼ばれ、これが日本に渡って宿曜占星術のベースになったと言われています。
その占星術が宝石選びにも深く関わっているのがインドの摩訶不思議のひとつ。それぞれの石が星と呼応していて、星のパワーを秘めていると信じられています。
(画像:Wiki Media)
たいていの人が左のような9つの宝石(ナヴァ・ラタン)があしらわれたペンダントヘッドや、
指輪やブレスレットを持っています。9というのはインドでは特別な意味を持っていて、ナヴァ・グラハ(九つの星)とか、ナヴァ・ラタン(九つの宝石)などがその例です。ナヴァ・グラハと呼ばれる九つの星は、人間の生活に大きな影響を持つと考えられており、黄道12宮と合わせて占星術や暦の計算に用いられるのです。(余談ですが、熊本の殿様 細川家の家紋は細川九曜紋と呼ばれていますよね)
なになに、それぞれの星とそれに呼応する宝石ってなに?って方のために、以下にわかりやすい表をご紹介しますね。
占星術・宝石占いなどの専門家に見てもらうと、「あなたがつけると良い石は〇〇。〇曜日の〇〇時に、〇〇で石を浄化したあとに この指に このマントラ(お祈りの言葉)を唱えてから
つけ始めること」などと具体的なアドバイスが下されるのです。
ほぇ~~~ って感じでしょ??
占星術と宝石占いのワークショップに行ってみたら、更に具体的に効き目の説明があって、
面白かったですよ。たとえば「ルビーは太陽の石。情熱・指導力をもつ。消化器官病・リューマチ・通風に効く。やる気を出させる石」「白いダイヤモンドは知性・名声をもたらし、糖尿病・皮膚病に効く」「真珠は緊張を和らげ、怒りを鎮め、健康維持・長寿に働きかける。経済的な発展を促す」などなど。
そう言われてまわりのインド人ママ友のしている指輪を改めて眺めてみるといろんな背景が
見えてきたりして。たとえばルビーのぺたんこ指輪の人は、やる気チャージ中なのかな、とか 真珠のぺたんこ指輪の人は誇り高く怒りやすいから、それをコントロールしてんのかな とか。ファッションリングとしての色石の使い方とはまた異なって、面白いですよね。(まさか私が一人でいろいろと想像して楽しんでいるとは、インド人友達も知りますまい。へへへ)
インドでは金といえば22金、黄色っぽいぎらぎら度合いがインド人の顔立ちや肌の色に合うんです。でも、ルビー・真珠・エメラルド・ダイヤモンド・・・と表にあるような宝石に22金でナヴァ・ラタンを作るとなると、結構なお値段に。そこで代替案がありまして、真珠のかわりにムーン
ストーン、ダイヤモンドのかわりにシトリン、青サファイヤのかわりにラピスラズリ、キャッツアイのかわりにタイガーアイ、そして台には銀を使う・・・という普段使いバージョンもあります。ホッ
ヒンドゥー教徒、ジャイナ教徒には、占星術はとても重要視されていて、産まれた場所、時間などからかなり正確にその人のことが割り出せます。ひとりひとりに左のようなホロスコープ・チャートが出されるのですが、これをもとに子供の名前、結婚相手の可・不可なども決められます。ま、このような手書きの
チャートのほうが最近では珍しくて、コンピューターでパパっとホロスコープ・チャートが割り出せるアプリもあるんですけどね。
ちなみにこれはワークショップで見せてもらった、とある有名人のチャートでしたよ。
はい。ワタクシもご他聞にもれず
ナヴァ・ラタンのペンダントヘッドを
持っておりますよ。インドに住むことになった人の通過儀礼とでも申しましょうか、せっかくだから作っとこうかな~って気になるもんですよね。本当は指輪が欲しかったんですが、気に入ったデザインにイマイチめぐり合えず。
画像↑は私の(ひし形の)とオットのものでございます。まぁ、宝石・・・といっても原価も加工賃も日本ほど高価ではないからできることですけど。
日本でインドの人を見かけたら、そぉっと近づいて(いや、堂々と声をかけても良いんですが)、ぺったんこ指輪をしてるかどうか見てみてください。
そして、一人でいろいろ想像して楽しむワールドへ!!
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
★ペンダントヘッドきれいですねー!
インドのアクセサリーについては、こちらの記事もオススメです。インドは、ダイヤモンドの
加工・取引でも有名なんですね。イヤリングやブレスレットもうっとりです。
→Made in INDIAなアクセサリー
★日本に帰国中のため、ブログはお休みですが美しい記事をどうぞ♪ ⇒青蓮さんのブログ
★青蓮さんへのコメントも、お寄せ下さい。この機会に興味のあることを聞いてみてくださいね♪
★3月まで連載されていた「YUKKEの今日のラテンステップで」を読む方は、こちらをどうぞ。メキシコの女性たちが生き生きと描かれています。
★前回の青蓮さんの記事は、こちらから。