やっかみかもしれませんが…番外編「わたしたちは移動している」 1/3
先週のはらぷさんの【なんかすごい。―自問自答の日々―】は力の入った記事で、その真剣さに感応したと思われるカリーナさんはTwitterでこんな紹介をした。
この文章を書くときの思索的で意志的なはらぷさんの顔が浮かぶ。「ほんとうなら、ここで止めておくべきなのかもしれない」と書かれているが、その必要はない。しかし、もっと深く思索されたものが読みたいと思った。 https://t.co/kW8xNrZaa7
— カリーナ(野田敦子) (@t_Carina) March 17, 2022
カリーナさんは、Twitterでは真意の端々が伝わらなかったのでは、と思ったと見え、この紹介後、はらぷさんにメールを書いている(私もCCにしてもらった)。
カリーナさんはTwitterとこのメールで、「はらぷさんが文章を書くこと」に対して、かなり高いレベルの注文を出していると思う。それは、他ならぬはらぷさんだから。
あなたにはあなたにしか書けない書き方があるのだから、もっとその高みを目指して書いてほしい、という気持ちを、下卑た「上から目線」的な観念を一掃する筆致で書いているな、と私は受けとった。
ちなみに、この「上から目線」って言葉、最近、巷で過剰に使われている気がする。私も使ったりしているので、ちょっと気をつけないと、と思っている今日この頃。
カリーナさんからのメールに対してのはらぷさんの返信が、これまたよかった。信頼できる人に「あなたを信頼してるんだよ」と言われたことを、きちんと受け止めている。よけいな謙遜も後ずさりも卑屈さもおもねりもない。なんて風通しのいいやりとりなんだろう、ということで、ここで初めて、CCとしてやりとりを見学(まさに、見て学ぶ感じ)させてもらっていた月亭つまみ登場。お待たせ!(誰も待ってない)
そんな流れを、私の参戦に対するはらぷさんの反応までを、今回、記事に仕立てあげちゃおう、と思い立った。このサイトを見に来てくださっている人に読んでほしい、届いてほしいから。画策したのは、なにも自分の記事のネタ枯渇ではぜ~んぜんありま…す。
長いので全三回、三日間ぶっつづけ更新でお届けします。
ではどうぞ。
◆◆from カリーナ◆◆
はらぷさんの今回の記事を読んだら、
その思いが伝わってきて
「そうですよね‥‥」的な紹介しちゃいかんと思って
うなっていたら、
なんだか、否定するような紹介文になってしまいました!!
気分を害されたらすみません!
ちょっと未練たらしく意図を書かせてください。
まず、後半のところ、
もっと「突きつけるなら突きつけてほしかった」と思ったこと。
私自身が自分のことを言われているようで
居心地が悪くなりながら読んだので
どうせなら、もっと本質的に根底から揺らしてくれ!という
「リミッターはずし憧れ星人」が出てきてしまいました。
あとね。
はらぷさんの文章が大好きな者として
はらぷさんが政治を語るとき「だけ」
文章が類型化するのが、少しだけど残念だったのです。
ほかのリベラルの人と変わらない熱と怒りを感じます。
熱と怒りはそのままに
はらぷさんの個人的な感覚に妥協のない言葉を選んで
普段のリベラルの文章の通じない人たちにも届けてほしい。
そんな勝手な思いが走ってしまいました。
でも、できると思うんだなあ。
自問自答の先にある行動の選択を問う文章というか。
私自身は、1961年生まれで
当時活躍していた小説家には、
「転向」という重いテーマがありました。
学生運動の凄惨な挫折も目の当たりにし、
「運動」が多様性を抑圧することへの警戒心が
非常に根強くあります。
90年代のLGBTの先駆け的運動の近くにいましたが、
そのときも同質なものを感じました。
ある種の特権性の自覚が
大衆から乖離していくのです。
だから、何もしないのかと言われれば、
そうかもしれない、と答えます。
そして、その「そうかもしれない」を許容しないものを
私は、受け入れたくないという思いがあります。
あー。長くなりました!!
いかなる戦争にも反対という思いを
どのように表現するか、ということに
怠惰であることは間違いありません。
そのあたりも考えていきますーーー。
第1回ここまで
by月亭つまみ