第4回 ファンもフェアリーですから
1回目はこちらからどうぞ。
<男尊女卑か女性の楽園か>
カリーナ:トップスターって大体何歳ぐらいの方なんですか。
ふぇんふぇん:辞めるのが大体35歳ぐらい?
プリ子:タカラジェンヌはフェアリーだから、年齢は内緒ってことになってるけど、大体類推できちゃうんです。娘役トップだと、辞めるとき28歳ぐらいが多いですかね。
カリーナ:そっか。フェアリーなんですね。ムラのお茶会でフェアリーと会うんですね。
カリーナ:しかし、どれだけ女性の活躍の幅が広がっても、夢の世界では、やっぱりそういう年齢設定なんでしょうね。そりゃそうですよね。夢の世界だもん。夢に「中年」は住みにくいもんなあ。
ふぇんふぇん:女性だけの夢の世界になっても、男尊女卑?!というか男性上位の世界観、男役あっての娘役、娘役はいかに男役を引き立てるかが大事、みたいに結局はなっちゃうもんなんだなー、そして私達もそれを許容というか楽しんでるんだなと思うと、個人的にはすごく興味深いですね。
プリ子:題材としてはセクハラっぽく感じるものはほとんどないけど、仕組みとしては完全に男性上位を模倣してますね。なんなんですかね。
ふぇんふぇん:ねー、あれってホントなんなんでしょうね?
でも、仕事として考えたら、タカラジェンヌって実は人生かけてますよね。結婚も出産も、一番適した時期を芸に捧げてる。(注:慣例により、タカラジェンヌは退団するまで結婚も出産も出来ません)
プリ子:自分のかわりに頑張ってくれてる、自分より若いのに、えらい、勇気づけられるっていうのはありますね。
男尊女卑の現実社会と違って、女性ばかりの中だからこそ頂点を極められるわけだし。
カリーナ:ふぇんふぇんさんが、以前、「宝塚を見ていると、この世界から男性が一人残らずいなくなって女性だけになっても、きっと男性を模倣すると思う」って言ってましたよね。あれ、おもしろかったなあ。男がいなくても男女関係が生まれて男尊女卑になるんじゃないかって話。
<併走と応援>
カリーナ:それはそうと、トップになれる人はいいけど、それ以外の人もいっぱいいますよね。辞めた人は何をなさっているんですか。トップスターが女優さんになったりするのは目にしますけど。
プリ子:舞台に出ている人も多いし、全然違う仕事につく人もいますね。辞めたタカラジェンヌも、親戚の子のような気分で、活躍してると、すごく誇らしかったりして。
在団中も、トップになる人、ならない人…いろんな出世ドラマを一緒に体験しているっていう楽しさがありますよ。
ふぇんふぇん:私の好きなBebeちゃんは今のところすごく順調な出世だから、このままいけばトップさんになれそう?という感じなんですけど、順調すぎると、これまたストーリーに欠けるのかなぁと思ったりして。
ある意味不遇?!時代があるジェンヌさんのファンのほうが熱いですよね。みんなそこまでの人生ドラマ込み、で応援してるから。
プリ子:クーブルちゃんは今までトップ候補ってわけじゃなかったから、これからの応援次第じゃないですか。
ふぇんふぇん:そーなんです!そこが問題でー!
今度クーブルちゃんは初めての主演公演があるんですけど。あ、トップじゃなくても、小さい箱で主演することがあって。それで俄然、こうしちゃいられない!私もぼんやりしてないで今こそ応援しなくちゃ!っなんて柄にもなく思ったりして…(笑)
プリ子:そうそう! 応援しましょう! 長江のこっち側、カモンカモーン
カリーナ:応援って、チケットを買ったりすることですか?
プリ子:チケットが何枚売れたか、出待ちに何人いるか、お茶会に何人来たか、とかが出世に反映するらしいんですよ。
ふぇんふぇん:でもその他にも、企業のスポンサーとかもあるし、どこでブレイクして出世していくかは様々ですよね。そういうドラマもほんと面白いですよね。
プリ子:ふぇんふぇんさんはすごい情報量ですね。ファン再開してからまだ2年経ってないですよね。
カリーナ:勉強熱心なんです、この人は!
ふぇんふぇん:まだ研2です。(注:音楽学校を卒業して入団して以降は、研究生という扱いで「研究科○年」略して「研○」と呼びます)
カリーナ:プリちゃんは?
プリ子:研15ってことになりますかね。まだまだひよっこです。
長い人は子どものときからずーっと観てるんですよね。60代、70代はざらで、80代の方もお見かけしたことありますよ。
カリーナ:年をとってからも長く続けられる趣味はいいですねえ。
プリ子:ファンもフェアリーですから、年を取らないってことで。
カリーナ:なるほど。ファンもフェアリーかあ。今度、おふたりの解説付きで舞台を拝見したいです(笑)。
前は、本当に漫然と「カッコいいけど、女性でしょ。この人たち」って思って見ていたからなあ。もったいないことをしました。
今回で3人のヅカトークはいったん終了です。
また、再連載の折には、よろしくお願いしまーす。
♪お別れ~いたしましょう~
♪まーたー会ーう、そ~の~日ーまで
♪さよなら~みなさま~
♪さようなら~ご機嫌よぉ~↑
(終演後に劇場で流れる「さよならみなさま」という歌。
なんと、昭和16年の公演で使われた曲だそうです)
サヴァラン
おお!!
宝塚における「男尊女卑問題」!!
好物。好物。ぶひ。ぶひ。
わたしの周囲のヅカファンは
圧倒的にフェミさんが多くてですね。
それで、「宝塚とフェミは共存できんの?」ってあっかるく聞くと
ほとんど目で殺されます。
明るく聞いてんのに。。。
今日期末試験が終わった息子のお気に入り。
歌舞伎座俳優祭「薔薇夜話譚」。
→http://nviewer.mobi/player?video_id=sm7528282
歌舞伎俳優が宝塚をまねて「ベルばら」を演る。
もう、こうなると何がなにやら(笑)
プリ子 Post author
おっ、フェミの人、多いですか。
是非お話してみたいです、その方たちと!
歌舞伎のベルばら、すごいですねえ~~
やっぱりベルばらって歌舞伎なんだな(妙に冷静)
こちらはいかがでしょうか(笑) 落語家さん。歌上手いです。
https://www.youtube.com/watch?v=B3ZLnm_Dbok
サヴァラン
ほんものの男声。
「すみれの花」 声ひっく~~~(笑)