第53回 錦織と東海林と成金(敬称略)問題、の巻
2014年は錦織圭クンの年でしたね。
もしかしたら、2015年とか2016年はもっと飛躍して「今思えば2014年は序章だった」ぐらいの、より麗しい事態になるやもしれませんが、今の時点では、2014年の錦織選手もすでに、相当、かなり、スゴイことになっているという感じです。
私はテニス好きですが、先般行われ大きな話題になったATP(女子はWTA)ワールドツアーファイナルのことはよく知りませんでした。
その存在自体は知っていました。
年間ランキング上位8名のみが出場できる、選ばれし者のみの大会であることは、1990年代の伊達公子選手出場のときに知りました。
当時は、ワールドツアーファイナルとはいわず、チェイスと呼ばれていましたが、もしかしたらこれは女子大会のみの呼称かもしれません。
伊達さん、1996年出場のときは、当時ナマイキな盛りだった10代のマルチナ・ヒンギスにボロ負けしましたっけ。
あのときの伊達さんは引退を発表した直後で、露骨に「試合のモチベーションはゼロです。もうすっからかんです」オーラを放っていました。
まさか、あれから18年が過ぎた今、故障に苦しみながらも現役でシーズンを終えようとしている「そのモチベーションはいったいどこから?」の44才のクルム伊達公子に会えるとは予想だにしなかったです。
ケガから復活して出場した先日のドバイでは、準優勝。スゴイ。
人生はわからない・・から面白い。
話をワールドツアーファイナルに戻します。
その存在は知っていたものの、出場選手はものすごくセレブ扱いされるとか、棄権すると相手が不戦勝になるのではなく補欠が登場するとか、その補欠の選手にも出番がなくても賞金が発生するとか、1次リーグは総当たりだとか・・などなどの、他のグランドスラムとは一線も二線も画した大会であることは全く知りませんでした。
テニスの最高の権威、晴れ舞台といえば、グランドスラムだったよね、とあらためて確認したくなるような今回のフィーバーぶり。
グランドスラムの中でも、特に権威の象徴みたいなウインブルドン(全英)の立場を心配したりして。
よけいなお世話ですけど。
でも、ウィンブルドンっていまだに伝統格式を重んじるというか、ある意味、時代錯誤というか、徹底してますよね。
選手は白いウェアしか着ちゃイケナイとか、芝の管理技術が凄いらしいとか、雨が降ってきたときの担当者の登場っぷりが物々しいとか(最近はセンターコートに屋根がつきましたけど)、優勝するとナントカ王子(ハンカチやハニカミや北区ではないらしい)からトロフィが授与されるとか。
大英帝国全盛期の面影を今いちばん感じることができるのはウィンブルドンでは?・・などと言ったら、イギリスの人に怒られてしまうでしょうか。
それにつけても、ワールドツアーファイナルの認知度がこんなに上がったのは、錦織選手のおかげ以外のなにものでもないのは明らかです。
最近まで、下手すりゃグランドスラムも知らなかった人達が「あのツアーファイナルで」的に一喜一憂しているのは、揶揄や皮肉ではなく、心底スゴイことだなあと思います。
さて、実はここからが本題です(笑)。
「錦織」ぐらい、読み方の多い名字ってないような気がしますが、どうでしょう。
圭はにしこり。
少年隊の一清はにしきおり。
テノール歌手の健はにしこおり。
原尞の小説『私が殺した少女』などに出てくる新宿署の警部はにしごり。
(敬称略)
その他にも、にしごおりと読む人もいるそうです。
意外な難読名字です。
この名字に出くわしても、うっかり音読ができません。
圭クン登場までは、たぶん一清氏や健氏のネームバリューで、にしきおり、にしこおりと読む人が多かったのだと思いますが、ここに来て、一気ににしこり優勢!
にしきおり>にしこおり>にしこり ⇒ にしこり>にしきおり+にしこおり になった気がします。
ここはひとつ、にしごり、にしごおりの濁音コンビにも奮起してもらいたいです。
名字の読みといえば、さだおやのり子や古いところでは太郎(古過ぎ?)でおなじみの「東海林」を、とうかいりんと読むこともあると知ったときはかなりびっくりしました。
冗談かと。
東海林がどうしてしょうじなのか、その出自は知らないまでも、子どもの頃から「世の中には考えてもわからないイレギュラーなこともある。その場合は疑問を持たずに受容した方が得策」ぐらいな勢いでインプットされていたのに、今更「とうかいりんで~す」と登場されても、そっちが受容できないよ!みたいな。
百歩譲って、とうかいりんさんがいることはなんとか受け入れても、その後、東海林さんと出会うたび、「しょうじさん?とうかいりんさん?」と確認するのもなあ。
一歩間違えると、「とうかいりん?何言ってんの!?この人」と思われないかという危惧も。
最後に、難読名字、珍しい名字、は数あれど、私が今までの人生でいちばんインパクトがあるなあと思った名字をご紹介しましょう。
それは、成金さんです。
文字どおり、なりきんさん。
20代の頃の職場の得意先の人だったのですが、書類に押してあるこの方のハンコを最初に見たときのインパクトは忘れられません。
この名字に生まれたがためのエピソードには事欠かず、中には弊害も少なくないであろう成金さんですが、そのひとつとして、とりあえずローンを組みにくいだろうなあ。
宝くじも買いづらいかも。
将棋でもなんか言われそう。
ガンバレ!成金さん!!(あれ?そんな主旨だっけ?)
by月亭つまみ
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アメちゃん
こんばんわ!
私の人生のなかでインパクトのあった名前は
「毒島(ぶすじま)さん」です。
毒島さんは、私が会社勤めをしていた頃の取引先の方で
それがまた、魅惑の低音ボイスで
「あー。ぶすじまですが、、、」と電話をかけてくるので
取り次いだ女子社員は
「ぶすじまさんの電話やったー♡」
と華やいでいましたが、男性だから良いようなものの
女性だと、子どもの頃とかちょっとツラいかもなーと思いました。
ちなみに
私の苗字も、ものすごくどこにでもありそうで
あまりない苗字です。
以前、本屋さんで「日本人の苗字1000(?)」みたいな雑誌を見つけて
目を皿のようにして、私の苗字を探しましたが
ありませんでした(たぶん)。
nao
知り合いの中島さんは、「なかじま」さんと呼ばれると
「なかしま」です、と必ず訂正していました。
白石さんも、「しろいし」「しらいし」がいて、紛らわしかったな。
変わった名前の知り合いでは、祝部さん。「ほうり」と読みます。
「ほうり」と打って変換されたので、パソコンってすごいと今思いました。
ところで、以前からNHKの報道で出てくる現地記者の中には、変わった名前の方が多くいて
そういう人を選んでいるのかと思ったことがあります。
「八月一日」(ほづみ)さんとかね。あ、これもほづみで変換できたわ!
つまみ Post author
アメちゃんさん、コメントありがとうございます。
毒島さん、それはインパクトがありますねー。
読みも相当ですが、名字に毒の字というのもなかなかです。
魅惑の低音ボイスか、魅惑の容貌でも保持していないと、乗り切るのが大変な時期もあったかもと思わせる名字ですね。
それにつけても、アメちゃんさんの名字が気になります!!
つまみ Post author
naoさん、こんばんは。
そういえば、こちらのサイトでも話題になった「最高の離婚」というドラマでも、瑛太扮する「濱崎」が、「はまざき」さんと言われるたびに、「はまさき」です、と必ず訂正してました。
それが、終盤には「訂正しなくなった」というモノローグになっていて、それが彼の変化の象徴みたいになっていました。
祝部さん、確かに変換されますね!
パソコン、エライ!
そしてそして、私もNHKの記者の珍名率の高さに気づいたことがありましたよ!
すっかり忘れてました。
私のパソコンでは、ほづみさんでは変換できませんでしたー。
残念~(>_<)
ぽち
私もちょっと変わった三文字の苗字です。
学校や職場で一度も同じ苗字の方に会ったことがないので、楽といえば楽です。
〇〇〇です、というだけで通じますから。
子供の頃は、父宛に届いた年賀状に〇〇市 〇〇〇よしお様 しか書いてなくても(郵便番号も番地もなし)ちゃんと元旦に届いていました。
子供のころは、結婚したら佐藤とか渡辺とかの二文字の苗字になれるーと憧れていましたが、いまだに結婚できず(爆)。
つまみ Post author
ぽちさん、コメントありがとうございます♥
おおっ!
郵便番号も番地もなしで年賀状が届くって、すごいですねー。
人違いされないし、覚えてもらえるし、変わった名字のメリットって意外と多いのかもしれませんね。
今、名字ランキングで検索してみたところ、私の旧姓は600番台で、結婚後は10番台でした。
どちらも二文字ですが、平凡に成り下がりました~(^_^;)
ソラ
漢字は単純ながら、神戸も読み方が多いと思います
コウベ、カンベ、カミド、カミト、シンベ…カンノベなんて読み方も
名字ではないですが、家族でおすもうさんの勢(いきおい)が好きです。
勝てば「勢あるやん!!」、負けたら「勢ないな~」とつい言ってしまいます
つまみ Post author
ソラさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
神戸、意外な伏兵でした(^_^;)
カミト、シンベ、カンノベ!?知りませんでした。
世の中、いくつになっても知らないことばかりです。
勢(いきおい)も、ソラさんのコメントで初めて知りました。
確かに、ついいろいろ言いたくなる四股名ですね。
でも、すごくいい名前だと思いました♥