ゾロメ的つれづれ・ずれずれ・ブレブレ日記② 人生は音楽だ膝かっくんだ呆然とする夢だ
4月某日 冷たい雨
「ブラタモリ」シーズン4がスタート。
「笑っていいとも」が終わったとき、世間はこぞってタモロスという病に罹患したかに見えたけれど、その後「ヨルタモリ」も加わっての「昼を補って余りある夜間タモリの充実っぷり」に、今では「タモロス?なにそれ?」みたいな。
雑誌「SWITCH」の特集<ジャズタモリ>が発売前から話題になっているが、こうなったら本格的な音楽番組もやって欲しい。「ミュージックステーション」じゃあねえ・・(以下自粛)。
「ヨルタモリ」の岩手のジャズ喫茶店主ヨシワラさんもいいんだけど、私は「タモリ倶楽部」の鉄道ネタの回の、六角精児の弾き語りにご満悦だったタモリに新しいタモリ音楽番組の可能性を感じる。六角さんがギターをかかえたとき、「歌うの?」的に揶揄しかけた他のゲストを「これが、けっこういいんだよ~♥」と黙らせ、アンコールまで所望したタモさん(急にさん付け)が印象的だった。
音楽に限らず、タモリの真骨頂は「既成概念をとっぱらい、新しい面白がり方を見せてくれること」だと思う。
20年ぐらい前「タモリの音楽は世界だ」という番組があった。私はこの番組で、ロン・カーターや十代の村治佳織さんや小生意気な電気グルーヴやアシスタントをしていた未婚時代の松岡修造の妻(ヘンな言い方)を知った。音楽の視界が拡がった番組だった。
なので本気で「オトタモリ♪」を希望します。
あ、NHKの動物番組「ウォッチング」も好きだったので「ズータモリ」でもいいや。
「でもいいや」ってナニサマだよ私。
4月某日 今日も冷たい雨
最近「ひるのいこい」をよく聴いている。NHKラジオの月~土昼の番組。放送開始は1952年とのこと。先日のお便りは「わが家の家庭菜園に来て『おはよう』と挨拶するカラス」だった。
人懐こくてかわいいとか、他の家でも愛想を振りまいているらしいとか、行動範囲が広いなあとか、かなりの愛をしたためた挙句、結びが「家庭菜園を荒らされるのは本当に困る」だった。
な、なんだそれ!?可愛さ余って憎さ百倍・・ともちょっと違う、とんだ手のひら返し。膝かっくんにも程がある。
NHKラジオつながり。土曜朝の「ラジオ文芸館」で新美南吉の『花のき村と盗人たち』を聴く。
こんなにおとなっぽい話だったっけ?月並みな勧善懲悪ではない、心の汚れた中高年(私)にも響く内容。そして最後まで種明かしされない謎が残るのであった。
明確なラストが用意されずに読者に解釈を委ねる小説をオープンエンドと言ったりするけれど、このお話もそう言えるかも。
オープンエンドといえば私は恩田陸。『クレオパトラの夢』とか。『六番目の小夜子』も。自分の想像力でどうとでもなる反面、作者がはっきり決めてくれないとモヤモヤする、と思ったりも。
オープンエンドは自分のなにかを試される。
4月某日 朝は快晴だが午後から荒れ模様との予想
15年も前に亡くなった母親がらみの夢を見た。
母の入院先に駆けつけるんだけどなかなかたどり着かない。途中で、自分と同姓同名の若い女の子にあったり、靴が歩きづらいのでスニーカーを買おうとしたら閉店時間だと断られたり、暗い路地でホームレスのおばあさんが可愛がる三毛猫に会い、触ろうとしたら猫に「ゴメンナサイ!」と言われて逃げられたり。
やっと到着し、「おかあさんはもう死んでいるのかも」と思いながらナースステーションに向かうと「病棟が変わりました」とのこと。よかった!生きているんだ!と喜ぶが、おかあさんはもうあなたのことはわからないと言われ衝撃を受け・・たところで目が覚めた。
4月なかばにして4月初めてぐらいの快晴の朝。30分ぐらい呆然とした。
他人の夢の話ぐらいつまらないものはないと思うくせに、つい書いてしまった。
午後、最寄りの図書館に行く。途中の遊歩道で小学生がノラ猫と遊んでた。一緒に遊んでようやく元気になった。・・なんだよ、半日も夢を引きずっていたのか、私。
by月亭つまみ
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小関祥子
うわーん、新見南吉!
「花の木村と盗人たち」、大好きでしたが
細部が思い出せなくて、思わずぐぐって
青空文庫で読んでしまいました。仕事中に。
うわーん、どうしてくれるんですか。
会社の机なのに、泣きそうです。
文章も簡潔でわかりやすいのに、品があるし、
ユーモアもあって、いいなあ。
okosama
こんばんは、つまみさん。
開花のあと気温が下がったものの、当地では強い雨風もなく、満開の桜を長く楽しんでいます。
ラジオをききながら家事をするの、いいですよね。ラジオ文芸館は知りませんでした。メモ、メモ_φ(・_・
小関さんのコメントを読んで、青空文庫にいってきました。ああ、このお話!音声だと読み返せないから、読後?感が変わるのかなぁ。
謎を残すのは、オープンエンドっていうんですか。あの浮遊感というか、え?という取り残され感、わりと好きです。
そういえば、診察待ちなどにオーディオブックてのはどうだろうと思っていたのでした。利用されたことはありますか?
つまみ Post author
小関さん、コメントありがとうございます。
わ~!こりゃあ、すまんこってす!
私も、ラジオで聴いていて本当にグッときました。
子どもの頃はただただストーリーを追いがちで、その深さも、小関さんがおっしゃる文章の妙にも気づきませんでした。
ちょっととぼけたところがあっていいですよね。
新美南吉、29才という若さで亡くなっているのですね。
子どもの頃、けっこういろいろ読んだ気がしていたので、早世だったとは思いませんでした。
名前も年寄り風だし(完全に間違った見解)。
つまみ Post author
okosamaさん、こんばんは。
家事はもっぱら、ラジオ(ポッドキャスト含む)を聴きながらやっています。
NHKは選曲も中高年向けが多いし、季節感もあふれていますね。
読むのと聴くのって違いますね。
朗読のCDを聴いたことがありますが、「●●が読む」という有名人の朗読じゃない方が個人的にはいいです。
どうしても、その人の顔が浮かんでくるんですよね。
それを凌駕する作品の力があったりもするわけですけど。
なので、知らないアナウンサー(笑が読んでくれる「ラジオ文芸館」はいいです。
生活音で聴きのがす箇所もあるんですけど(^_^;)
ジャスミン
新美南吉が取り上げられて 凄く嬉しいです!
南吉が生まれ育った地域で暮らしているので
近所にはゆかりの場所だらけです
小学校の大先輩だったので、小学校の遠足、学芸会、読書タイム、卒業制作等
何でも南吉関係でした。あまりにも、身近だったため
大人になるまで、全国的に有名だなんて思いもしなかったです。
つまみさんの記事で改めて、やっぱり有名なんだと、思いました!(^^)!
つまみ Post author
ジャスミンさん、こんにちは。
そうでしたか。
新美南吉ゆかりの場所に住んでいらっしゃるのですね。
それはそれは。
その「あまりにも身近だったため・・」というの、わかります。
私も、近所ではないものの、小学校の遠足とかで何度か野口英世記念館に行って、飽きるほどその生い立ちを聞かされたので(複数回行ったのは転校したせいかもしれませんが)野口英世の世の中の認知度がよくわからず、お札になったときにあらためて「本当に有名な人だったのだなあ」と思いました(笑)。
今も新美南吉は小学校図書室の大スターです。
ジャスミン
え~!!
小学校図書室の大スターなんですか?!
そんなに、有名?!そんなに、皆が好きなの?!
私は小学生の頃、宮沢賢治が好きでしたし
地元では、図書館、書店はもちろん、スーパーにも当たり前のように
新美南吉の書籍コーナーがあるので、人気がある、無しなんて
考えたことも無かったですよ。
野口英世は私にとって 「ザ・偉人」なイメージです
家に1冊だけ学習漫画があって、それが野口英世でした
野口英世記念館 行ってみたいです
つまみ Post author
ジャスミンさん、がっかりさせてしまうやもしれませんが、新美南吉を好きなのは、教科書と先生かもしれません。
それゆえに、図書室では大スターというロジックです。
でも、ああ、教科書向きね、先生が好きそうね、というイメージだけでわかった気になるのは危険だと、今回のラジオ文芸館で思い知りました。
野口英世って、学習漫画の伝記向けの偉人って感じですよね。
野口英世記念館、今HPを見ましたら、なんと今月1日からリニューアルオープンだそうです。
なんてグッドタイミング!
私が子どもの頃は、落ちた囲炉裏が暗くて、なんだかどよんとした気分で見学した印象です。