ゾロメ的つれづれ・ずれずれ・ブレブレ日記⑦ 人生はちょっとした混同だ
◆5月某日 大学編
狭い地域性で生きてきたので、いまだに立命館と同志社の区別がつかない・・と思ったら、最近、早稲田と慶応も。こちらは、学校の区別はつくのだが、なぜか出身者を混同する。間違えるんじゃなく、混ぜて同じ括りにしてしまうのだ。まさに混同。
ある意味、十把一絡げ・・んまっ、なんて失礼なっ。
◆5月某日 提出書類と主治医編
義父と義母の通院。同じ主治医なので、同じ日に時間差予約を入れてもらった。二度手間にならなくていいかと思って・・ところが、これが誤算。「視力に問題はないが歩行に問題ありの人」と「歩行に問題はないが視力に問題ありの人」が一緒だと思いのほか大変。
しかも、義母は介護更新の時期で、義父は介護申請中なので、それぞれ、主治医に記入してもらう書類や確認事項があったのだが、どっちがどっちやらかなり早い段階で混乱。診察券を出す時点ですでに間違えるようなスキルの低い自分には、高難度過ぎるミッションだった。
そういえば、義母と実父が同時期に入院していたときもまぎらわしかった。あのときは、病院の場所こそ東京とさいたま市、と違ったのに、主治医の名前が途中まで同じで参った。神田大先生と神田大輔先生・・実名を出していいのか。まあ、いいや。
大輔先生の名札はご丁寧にも「神田(大)」になってて、「わざと?」「嫌がらせ?」と思った。午前中に実父、午後に義母の病院に行き、しかも両方で主治医からの説明があった日なんて「これはデジャブの失敗作か!?」と思い、そんな自分に「デジャブの失敗ってなんだ?」とツッコんだものだった。
◆5月某日 クラっと編
明るい朝。でも昨夜から風邪をひいたらしくノドが痛い。明日は3年生3クラスにオリエンテーションで図書の分類について説明しなくちゃならないのに、困ったなあ。空とは裏腹な気分。
そんななか、義父がめまいを起こし、緊急で病院へ。急遽MRI検査を受けたが特に重篤な異常はなし。ホッとはしたが、連日の病院詣でwith風邪、で疲れた。
帰って、浴槽にアタマを突っ込んで掃除しているとき、私もめまいに襲われた。やっぱり疲れてるのかな・・と思ったら地震だった。めまいと地震の混同と、午後2時台、という合わせ技で2011年3月11日とその後のことを考える。あの頃、しばらく余震とめまいの区別がつかなかったっけ。
私は、あの日を「サンテンイチイチ」と言う人に引っかかる。なんで?と聞かれても困るが、引っかかるのだ。
◆5月某日 犬と猫と私♪編
オリエンテーション・フェスティバル(通称「オリフェス」←言ってるのは私だけだが)終了。
2時間目、4時間目、5時間目の授業時間をフルに使って3クラスに図書の分類を説明した。分類の数字をゴロ合わせ小説にするほどこの界隈に思い入れのある自分(ホントか)も、小学校3年生にわかりやすく説明できたかどうかは不明。3クラス、それぞれで若干中身を変えつつやってみた。要するにまだ試行錯誤段階。3時間、声を張ったのでノドが枯れた。
「伝記は289」と説明する際、ちょっとだけ「不惑(289)を過ぎたら伝記を読もう」が脳裏をよぎって、職業病?と思った。
帰宅したら、ちょうど義父がネコを「マロ」と呼んでいるところだった。ネコの名前はミイ。マロは以前飼っていた犬の名前だ。とはいえ、別に義父が認知症の兆候を見せたわけじゃない・・と思う。この混同は家族全員が以前から日常茶飯事にやっていることだし。
夫と私に至っては「ミイちゃんはマロちゃんの生まれ変わり」と言って憚らない、とんだバカ飼い主だ。
ちなみに、マロが存命中、私は何度か義父に間違って「マロ」と呼ばれたことがある。義父はたぶん自覚していないだろうが、以前、その話を隣のKさんの奥さんにしたら真剣に怒られた。言った場所が悪かった。
Kさんと私が近所のお通夜の受付を頼まれたときだった。列席者の波が一段落したので世間話をしていて、マロの話題になって話したのだ。Kさんはうつむき「つ、月亭さん!こんな場所で勘弁してくださいよ!」としばらく肩を震わせていた。笑いのツボを押してしまったらしい。済まないことをしたと思った。
後日、路上であらためて謝罪したら、「間違えるお義父さんも可笑しいけど、つまみさんが『お義父さんにマロって呼ばれたことがあるけれど、すっごく可愛がっていた犬なのでむしろ光栄』と淡々と言うのがやたら可笑しくて」と、今度は心おきなく、なんなら腰に手を当てて大笑いしていた。
ちょっとだけ、謝って損したと思った。
by月亭つまみ
こんなブログもやってます♪久々に更新しました♪♪→→「チチカカ湖でひと泳ぎ」
爽子
ダブル通院、それ、すごく大変ですね。障害物競走と、借り物競争を滞りなく全力疾走できる人しか、無理だと思います。
帰宅後の消耗が見て取れる。お疲れ様です。悲
ペットと呼び間違える、わたしは次男(末っ子)と当時飼っていた柴犬のジャッキーを、なん度も間違えました。一方通行ではなく、双方向で。
犬に次男の名前が当てはまることも、多々あり。
次男、子供のころから、なんとなくペット性がありましたものね。半笑
小関祥子
つまみさーん、わたしも「サンテンイチイチ」っていわれるの、すごくひっかかります…。
あの震災以降4年間、ず~っとです。ちなみに、妹もそうです。
わたしは、あの日に起きたこととあの日以降に続いていることを記号化されて、つるっと把握したような感じを受けるのが嫌なんだろうなー思っています。
今週の地震、仕事先で遭遇したのですが、ちょうどちょっとした作業の説明を受けているところでグラリときまして。
わたしは震源地や揺れのおさまり具合を確認していたのですが、作業の説明をしにきた方は「あ、地震を感じてたんですね~」くらいのリアクションで、なんだか気が抜けました。
自分のリアクションと、周囲のリアクションの温度差、こんなにあるんだな~。
マロと呼ばれた話、最高です。お義父さまも、つまみさんも、ご近所さんも。
落語になりそうですね!
okosama
年度始めのオリエンテーションにお二人の通院付き添い。毎日、頭と身体を丸ごと使っておられるのですね。そりゃあ、めまいもしましょうて。寝られる時は、たくさん寝てください。
混同する書類。すでに解決策はお持ちかもしれませんが、バッグに二種のカラー付箋や職場で見かける赤や青の丸シールを入れておき、受け取ったら即時分類、でいかがでしょう。
ペットと家人の呼び間違え、ありますあります。光栄とは言ってなかったけれど(犬が)かわいいから許すと言われました(笑)。
アメちゃん
おはようございます!
「さんてんいちいち」とか「きゅーいちいち」
私もひっかかります。なんかこの表現イヤです。だから私は使いません。
なんででしょうね〜?
みょーに、わかったような、サクッとひとまとめにされたような
そんな感じを受けるからですかね。口で説明出来ないですね。
私も、阪神大震災のあと、
いつも揺れてるような感覚がありましたよ〜。
あのジェットコースターのような揺れを体験したので
身体の三半規管がちょっとおかしくなってたのかもしれませんね。
つまみ Post author
爽子さん、こんにちは。いつもありがとうございます。
障害物競走と借り物競争!言い得て妙!ダブル通院が借り物?と思いますが、なぜか近い気がします。
今日も今日とて、義父の眼科でメチャクチャ待たされ、疲労困憊ですが、待合室で一緒に待っていた人々と猫の話で盛り上がりました。
それにしても、ペット性があると間違えられやすいってことっすか?!
そりゃまた光栄だわ(^^;)
つまみ Post author
小関さ~ん、実は「サンテンイチイチ」への主観を書いたとき、「小関祥子さんもそうなんじゃないかな」という思いがよぎりました。
「記号化されて、つるっと把握したような感じを受ける」というのは、まさに自分が言いたくて思いつかなかった表現です。
スッキリしました。ありがとうございます。
地震やその後の状況に対する温度差、私も感じます。
だからといって、自分が常に危機感いっぱいに暮らしているわけではなく、温度が低いことも、まったく念頭にない時間もたくさんあるのですけれど、それでも、大きく揺れようものなら、瞬時に不安感やあのときとあのとき以降の気持ちや気配が濃厚によみがえってきて、苦しくなります。
マロと呼ばれた話、実は義父は私を面と向かって名前では呼びません。
呼びかけるときも「あのねー」とかです。
でも、私がいないと思っているところで義母に「マロはもう仕事から帰って来たのか」などと言っているのを複数回聞き、「ああ、あたしのことだ」と思いました。
一瞬、通勤している犬を想像して二重に可笑しかったです。
つまみ Post author
okosamaさん、こんにちは。
そうなんですよねえ。小学生との対峙(?)は、あとでどっと疲れます。
楽しいところがないわけじゃなく、ついつい自分の器より頑張ってしまうことと、まだ「授業」には不慣れでエネルギー配分が下手だというのもあると思います。
分類アドバイス、ありがとうございます。
とりあえず突っ込んでおく、が敗因なんですよねえ。
カラー付箋、早速実行します。
「かわいいから許す」はこの分野の大前提ですね(笑)。
つまみ Post author
アメちゃんさん、コメントありがとうございます。
この表現の不快感はまさにそこですね。
なんだか、さしたる気持ちもなく気安く「処理済み」の箱に入れられたような、そう「わかったような」感じがイヤなのだと思います。
そうですか。
阪神大震災もさぞや、です。
今更ながら、20年前の自分こそ、いろいろわかったような気でいたのかもしれないなあと思ったりします。
想像力と記憶力は、違う力のようで連動しているのだろうなあと感じたりもします。
takeume
猫の名前の言い間違いあります。
私の場合は家猫をなぜか妹の名前で呼ぶことしばしば。
家猫は♂で、妹は♀(?)なのに。
音感も全く違うのに。
なんでか自分でも謎です。
つまみ Post author
takeumeさん、こんばんは。
猫って、家族にたとえると、こどもではなく妹や弟に近かったりするのでしょうかね。
猫と接しているときって、無意識に自分はちょっと子ども時代に還っていて、当然、そういうときは妹や弟も子どもで、それが呼称に出たりして!?
私は末っ子なのですが、もし弟妹がいたら、言い間違えるかもしれないなあと思ったりしました。