ゾロメ日記㉙ 人生は & だ
◆11月20日 力&力への期待
都心にある老舗の漢方薬局に行く。自分用で行くのは実に実に30年ぶり。
前回から病気の話ばかりで申し訳ないのだけれど(コメント欄ではあたたかい言葉をたくさんいただき、本当にありがとうございました)、このたび発覚した自分の疾病は、とりあえず薬は服用せず、様子見(経過観察)となった。疾病の性質や自分の症状を鑑みると予想どおりの展開だが、自然治癒はまずしないので、「放置」に対してはそれなりに心がざわつく。なにもせずでは悪化の一途じゃないかと、時に不安が自分を占領しかけたりもするのである。
そこで漢方薬を試すことにした。東洋医学に心酔しているわけではないが、西洋医学ではどうしても対症療法が中心になってしまう風邪や不定愁訴、アレルギー(花粉症、じんましん)などは、漢方に活路を見出したいと思う方だ。風邪が抜けないときは柴胡桂枝湯、足が攣ったら芍薬甘草湯、とか。そんなわけで、今回もその活路を行ってみることにしたのである。
30年前、すでに時代がかっていた薬局は、平成が四半世紀以上過ぎた今も、当時からなにひとつ変わらず、ちょっとした文化財の趣きさえある。江戸東京たてもの園のひとつみたいというか、現役稼働中の昭和資料館~漢方薬局部門~のようで、店内に入ると時間軸が歪む気さえする。
詳細な問診を経て決めてもらった漢方薬は、現在は症状が落ち着いていることもあって、即効性というより、体質改善、免疫力強化に主眼が置かれている。精神的効果ももちろん期待。この疾病と自分はたぶん長い付き合いになるので、免疫力&精神力にはがんばってもらわねば。よろしく頼むよ、ひとつ。ま、常にがんばらなくても、たまには力を抜いてくれても、いいけどね。気楽にね(と自分に言ってみる)。
◆11月21日 告白&質問という懺悔
飼い猫ミイのブラッシングをつい調子に乗って長い時間やっていたら、背中の部分をハゲ散らかさせてしまった。ああああ。どうしようどうしよう!!
医者か薬かとりあえずオロナイン軟膏か!?とうろたえて「猫 ブラッシング ハゲ」で検索したら、同じような状況に陥った愚かな人々がブログ&Yahoo!知恵袋で大量にヒット。私のようなすっとこどっこい達があわわわと各所でうろたえていた。そしてこぞって「ごめんなさい○○ちゃん」と謝っている。どいつもこいつも、気をつけろよなっ!?
・・それにしても、ホント、ごめんなさい!ミイちゃん!!
◆11月22日 深大寺(じんだいじ)&神代植物公園(じんだいしょくぶつこうえん)
ちょっと気が早いが、9月の末から半月強にわたってわが家を席巻した【ある日、勝手口を開けたら子猫が5匹棲みついてた事件】は今年の私のビッグニューズ上位候補である。
この事件に関しては、たくさんの友人や友人の友人が心を砕いてくれて、とてもとても感謝している。はらぷさんとイラストレーター・エッセイストの浅生ハルミンさん もその中のふたりだ。そしておふたりからこのたび「猫のおつかれさま会をしませんか」と声をかけてもらった。
・・というわけで、本日は「猫おつかれさま会 in 深大寺&神代植物公園」開催!
思いのほか観光地で、まるでお祭りのように賑わう深大寺周辺で名物の深大寺そばを食し、予想外にバラが咲いていた植物公園を満喫。バラ、この時期にもこんなに咲いているものなのか。来園者のために開花時期を調整しているのか。いずれにしても、華やかで時に可憐で香しいバラを楽しむことができてよかった。
行きは調布からバス、帰りは吉祥寺に出たが、吉祥寺の人の多さに驚く。いや、吉祥寺が都内有数の人気スポットということは知っていた。いたけれどなあ。喫茶店はどこも満席で、カフェ難民になりかけた。が、吉祥寺に詳しいはらぷさんのおかげで、奇跡的に渋い隠れ家的なお店を発見!So Jazzy!!思わずお店の人に「私たちのために席を空けて待っていてくれてありがとう」と言いたくなった。言わなかったけど。
ハルミンさんから[平成二十八年 俳画カレンダー] をいただく。嵐山光三郎さん、南伸坊さん、浅生ハルミンさん御三方の、絶妙に肩の力が抜けた句と画に、このところの気持ちの凝りが一気にほぐれる気がした。自分がつい辿ってしまう思考の轍を地ならしして、いったんフラットにしてもらった気分というか。
来年は、このカレンダーに見守られながら、へんな轍を作らず、穏やかな1年を過ごすことができればいいなあ。
by 月亭つまみ
友人との掛け合いブログです。→→「チチカカ湖でひと泳ぎ」