閑話休題
本日の【やっかみかもしれませんが】、更新できません。
義母が明後日から老人保健施設(老健)に入所することになりました。
準備中で、心身の、身より心の余裕というか、モチベーションが上がらず、今回は更新を順延させていただきたく、その言い訳の文章です、はい、すみません。
義母は、昨年も9月から11月下旬まで老健に入所していましたが、今回は別の老健です。
前回は、突然わが家に精神疾患の女性がやってくるようになり、その避難のため、義母も突然の、自分の意思ではない入所でしたが、今回は、歩行状態が悪化したことでの本人の強い希望です。
今、「歩行状態が悪化したことでの」と書きましたが、理由はそれだけではなく、本人が、日常のままならなさと、家族への負担にいたたまれなくなったこと、年を重ね生活すべてのレベルが下降していることへの苛立ち、倦怠感、退屈…などなど、多くの要素が絡みあっての希望です。
でも、それでもやはり、歩行状態が悪化したことがすべてをひとつの方向に向かわせたのは明らかだと思います。
義母の今回の表明に対しては、介護をしている家族もいろいろな思いに駆られています。それは、介護をしている人の数だけあるさまざまな、ひとつとして同じもののない「いろいろ」ではあることは言わずもがなです。
でも、介護の厳しさが徐々にふつうに語られるようになった昨今、介護に無縁な人ばかりではなく、介護の経験者も現在介護中の人も、他者の介護に対しては、むしろその大変さに自分なりのトリミングをつい施し、その範囲のみでの想像力を発動させ、安易にわかった気になりがちではないかと思ったりもしている…と書いたら、これはこれで【やっかみかもしれませんが】に即した内容で、この「更新できません」という言い訳のつもりで書いた文章がそのまま定例の記事の更新になってるじゃん、と幾分シュールな気分になります。
要介護家族に心を寄せつつ、心を離した方がラクなことも思い知っている
介護生活が長引くと、最優先事項は、家族の安らかさではなく、お金になっていくことへの罪悪感と開き直りが時間差で怒涛のように打ち寄せてくる
その道のプロや心あたたかな友人知人にいたわりの言葉をかけてもらって癒されるほど、その後の揺り戻しがキツい
周囲のどんな話もどうでもよくなる
なんとならば、肉親を含め、すべての人との連絡を断ち切りたくなる
が、そういう衝動はものの数十分でウソのように消えることもわかっている
でもそういう衝動があるのは確かなので、その最中に、不用意に無神経な言動をとる…ぐらいならまだしも、あとで「あのときはどうかしてた」じゃ許されないような取り返しのつかないことを言ってしまわないか心配
同時に、妙に自分の一部が研ぎ澄まされたり、些細な日常のかけがえのなさに心が震えたりもする
あれ?明らかに情緒不安定?
睡眠不足の耐性がないので、夜中にしょっちゅう起きざるを得ない生活に疲弊しているのかもしれません。
それは、夫も同じで、今日明日と、入所準備が「めんどくせーな」が本音ではありますが、今、この文章を書いていたら、ちょっとだけガス抜きができた気がします。
なんとまあ、屈折した言い訳になってしまったことか。
ともあれ、そもそものタイトルが【帰って来たゾロメ女の逆襲】ですから、また、たとえズタボロになっても帰って来ますよ、逆襲のために!?
以上、後悔必至ですが、リアルタイムな心持ちを書かせてもらいました。
これをお読みくださっている介護にいろいろな思いのあるみなさ~ん!合言葉は「辛くなったらカイゴ・デトックス灯台の灯を探せ!」です。迷わないように。
とにもかくにも、心身、ご自愛ください。
自分こそな、ですね。
by月亭つまみ
Jane
後悔される必要は全然ないですよ。経験してない人には分からない、って気持ち、私にもあります。お金最優先も、儲けに走ってるんじゃなくてない袖は振れないって意味だったらあらゆることに対して当然な気がします。21日のいまねえさんの名作カレー短歌じゃありませんが、大人だって駄々こねたいのです。何言われても否定的にしか返せないんだけど、「気に障るといけないから」ってスルーされると嫌なのよ。
つまみ Post author
Janeさん、いつもありがとうございます。
言葉にしてしまうと月並みなのですが、そこに至るまでの過程を「月並み」とか「ありがち」にしてカンタンに咀嚼してしまう…というのを、自分は今まで数限りなくやってきてしまったことよなあと最近よく思うのですよねえ。
おとなげないから、とか、物分りのよい人間じゃないと、と封じ込めていること、みんないっぱいありますよね。
おとなだからこそこねたい駄々、今度みんなで出し合いたい!?
Jane
いろんな人が読むと思うと、誤解されることをおそれて自制の効いた文になってしまいがちですけど、自分に正直に書こうとしたら自分の見方でしか書けないし(それを「やっかみ」というのでしょうか、今まで気が付きませんでしたが、深いネーミングでしたね)、「人間だものしょうがない」っていう面を書いていく自由を失くしたくないですよね…つまみさんそういうスタイルをここで確立しつつあるかも。
今日お義母様、ご入所ですよね、お忙しいでしょうからお返事はくださらなくていいですよ。
つまみ Post author
Janeさん、ありがとうございます。
「やっかみ」という言葉については深い意味を想定していませんでしたが、そんな風におっしゃっていただけると、後付けで「ある一定の評価やポジションが決まっているようなことやモノや概念でも、自分というフィルターを通した自由な見方もアリ」というネーミングでして…などと言いたくなります。
狡いぞ、自分!(^^;)
義母、無事なんとか入所しました。
入所したからといって、自分たちが全面的にラクになるわけではないことは、前回の入所でわかっているわけですが、さしあたって、不備だった持ち物の購入、複数借りていた福祉用具を今後どうするか、在宅前提で申請していた支援金の変更連絡、肺のワクチン予防接種、親戚への連絡、そして面会…などなど、本日も雑務に勤しんで(?)います。
Kirin
こんばんは。私もごたごた続きでしばらくぶりで拝見しました。大変だと思いますが、つまみさんの文章を読んでいるうちに、自分自身のぐちゃぐちゃな思いが見えてきて落ち着いたり、激しく同意して安心したり、そんな自分をぷぷっ、と笑うことができたり、で、結果、脳みそがデトックスされている人は私だけではない筈なので、また早いうちに戻ってきてください。お願いします。
つまみ Post author
Kirinさん!
なんとうれしいお言葉でしょう。
ただただ、自分の混乱や迷いを垂れ流すようなことばかり書いて、これ、どうなの?としょんぼりする瞬間もあるので、こんなコメントをいただけると、本当に救われます。
ありがとうございます。
Kirinさんも身辺あわただしいのですね。
のんびりしたり、ほっこりしたり、ゲラゲラ笑う時間がありますように!
そして、そんな忙しい時間を割いて、ここにコメントを書いてくださったことで証明された(!)自由な気持ちの存在が、これからの時間に有効活用されますように!