4月26日はカレー記念日

カレー記念日

背中痛い 言われてのみこむ 私もよ

4月26日はカレー記念日

Jane

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

ゾロメ女の逆襲

帰って来たゾロメ女の逆襲⑩ ~今回は「気になるタイトル」にかこつけていっぱい本を紹介したい衝動に駆られたのですよ、の巻~

 

もう何年も前のこと。

職場(図書館ではなく一般企業)の同僚N子嬢に「なにか面白い本、ない?」と聞かれたので、わりと自信満々に中島らもの「今夜、すベてのバーで」を進呈しました。

が、受け取った彼女は開口一番「へんな題名ー」。

酒

この小説、私は中身もタイトルも大好きなので、彼女のコメントにちょっとがっくりし、「えー!?そおかなー?」と不満の声を漏らしました。

すると、N子嬢はもう一度表紙をじっと見て言いました。

「なーんだ。タイトルは『今夜、すべてのバーで』だけなんだね。『中島らも、今夜すべてのバーで』かと思ったから、どういう意味?あとは誰がいるの?中島達だけで全部のバーに行けるの?と思っちゃった」。

 

そう言われて私もあらためて表紙を見ました。

作者名とタイトルがほぼ同じ書体、色、サイズで続けて書かれています。

しかも作者の名前が、係助詞かと見紛う、人の名前業界では異端のかな2文字・・・とあらば、確かに勘違いしてもしょうがないかもと思いました。

 

*****

 

なにゆえ、唐突に古い話を持ち出したかというと、あの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』というタイトルを見聞きするたび、私はこの『中島らも、今夜、すべてのバーで』というタイトル(じゃないけど)を思い出すのです。

 

なんだか似てませんか、このふたつ。

ちょっと変わった人名が入っていることだけじゃなく、雰囲気が。

意味がわかるような、わからないような。

文体が正しいような、正しくないような。

具体的なものを指し示しているような、茫洋としてるような。

 

だからどうした?と言われると、全くもって、どうもしないんですけどね。

そもそも、片方はタイトルですらないし。

タッタッタッタ!(言い逃げする音)。

Stack of Library Books

 さて、前フリはこのくらいにして(長い!)・・・

ふだんは好みの作家の本ばかりを追って読みがちですが、たまに、タイトルそのものがどうしても気になって手にとる本があります。

最近では小田雅久仁さんの『本にだって雄と雌があります 』。

話題にもなってましたが、とにかくタイトルのインパクトが大きかった。

この本の凄さは、中身のインパクトがタイトルにまったく負けてないこと。

最初から最後まで、物語が読み手の想像力を凌駕し続けるような、麗しい逸冊(造語)です。

 

谷川直子さんの『おしかくさま』。

途中までは「おかくしさま」だと思っていたという極秘の衝撃事実(?)はさておき、表紙とタイトル込みで、なんのこっちゃ?と気になって読みました。

新興宗教小説?お金小説?ですが、私には何より新機軸小説で面白かったー。

 

『ちょんまげぷりん』または『ふしぎの国の安兵衛』で一方的に昵懇きどりの(?)荒木源さんの『オケ老人! 』もなんだか面白そうでソソられました。

高齢者達のオーケストラの話です。

盛りだくさんで漫画的予定調和な感じもありますが、ぐいぐい読めて楽しかった。

 

小説以外では

小島慶子さんの『女たちの武装解除 』も捨てがたいタイトルと表紙と内容だと思いますが、一推しは浅生ハルミンさんの『三時のわたし』です。

 

イラストレーター兼猫ストーカー兼エッセイストのハルミンさんが、ミニマムな文章とイラストで、1年間365日分の「午後3時にわたしはなにをしていたか」を綴った絵日記です。

最初は、シンプルな切り口だな、なつかしい番組を思い出させるタイトルだな、としか思いませんでしたが、読み終わったときには「秀逸な企画だ!ステキなタイトルだ!」に変わってました。

 

私、落ち込んだときはこの本の適当なページを開きます。

決してポジティブ系でも人生訓っぽくもない日記なのに、眺めるとフシギに落ち着くのです。

ふだんの自分が使っていない脳内回路が開いて、落ち込んだ事実や理由を希釈してくれるのかもしれません。

何をしてても、どんなことを思っていてもいいんだ、と肩から力が抜けるというか。

「愛すべきしょーもない者達よ!」と、自分を含めた世界丸ごとを、ヨシヨシと撫でたくなります。

空

ところで先日、ラジオをつけたら阿川佐和子さんの『聞く力』の話題だったのですが、私はしばらくの間、「ん?『菊池から』って何?」と思ってました。

 

「中島らも」と「菊池から」も似てませんか?

 

タッタッタッタ!

 

by月亭つまみ

 

こんなブログをしています。正体不明な女二人のブログ。 お昼休みなぞにのぞいてみてください♪→→「チチカカ湖でひと泳ぎ」

 


ゾロメ女の逆襲 記事一覧へ


コメント、ありがとー!

  • アバター画像

    TOKO

    本好きは人が何を読んでいるかも気になる習性を持っておりまして、電車の中で本を読む人があれば近寄ったり、それが図書館で借りられたものなんだとか、小説らしい…なんてことは、いつも思うわけです。
    本日のつまみさんのご紹介も、いちいちAmazonと行き来してしまいました。
    チェック、チェック、でまた時間が過ぎて行きます(笑)
    時々、こんな話も聞かせてください!

  • アバター画像

    つまみ Post author

    TOKOさま
    うれしいコメント、ありがとうございます。
    はい!
    また書かせていただきます!!
    今後とも、よろしくお願いします。

  • アバター画像

    つまみ Post author

    TOKOさま(追加)
    電車の中での他人の読書、気になります。
    最近は携帯(スマホ)をいじっている人の方が断然多いので、「本を読んでいる人」というだけで好感を持ってしまったりするわけですが、隣に座っている人、前に座っている人の読んでいるものがなんであるか、なんとしてでも知りたい!と、かなり怪しい行動(実際は顔と目をこそこそ動かすだけですが)をとったりします。
    そして、努力の結果、判明したそれが、自分の好きな本だと気づいた日には!
    異性なら「付き合って下さい」と言うかも(ウソ)。
    逆に、まったく好みではない本だとわかると、一方的に「アタシのこの努力を返してよ!」と憮然とし、説教したくなります(ちょっとホント)。

    いずれにしても怪しいったらありゃしません(笑)。

  • アバター画像

    みもり

    中島らもさんの奥様が書かれました本も衝撃的でした!
    (こちらは女性目線なので、思うところ様々ありでした)
    らもさんのこの本は救いようがないのですが、ユーモアがあり
    また、やはり切ない…そんな気持ちになる本でした。

  • アバター画像

    つまみ Post author

    みもりさま 
     
    はいはいはい!
    あれは衝撃でした!
    確か中島美代子さん。
    事実は小説より奇なり、と言いますが、それを地で行く破天荒?センセーショナル?な内容だったと記憶しています。
     
    らもさん、現実に近くにいたらホントに大変そうですが、小説というフィルターを通すと、とても魅力的で好きでした。
    もう、亡くなって10年近くになるんですねえ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。また、コメントは承認制となっています。掲載まで少々お待ちください。


コレも読んでみて!おすすめ記事

いろんな言葉

That’s Dance!文字起こし 第6回(episode16) やっかみかもしれませんが‥番外編も兼ねて

60代、男はゆっくりご乱心

さて、どこに住もうか

ミカスの今日の料理 昨日の料理

おばさんは楽しみを作り出す: チージーエッグ

かわいいちゃん

体重

今週の「どうする?Over40」

「街を案内して、スマートにもてなす」ができないまま、大人になった私。

母を葬る

(10)親子という仕組み

山あり谷あり再婚ライフ

60代若いのか年寄りか?

カレー記念日 今週のおかわり!

ベテランになった 伊藤沙莉を 見たいのに

出前チチカカ湖

第196回こう見えて一途(いちず)です。

なんかすごい。

春の地響き

四十路犬バカ日和

ペットタクシーで病院に行ってみた!

OIRAKUのアニメ

第101回 アストロノオト/終末トレインどこへいく?

黒ヤギ通信

桜の下、草葉の陰

ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.80 朝ドラと『化学の授業をはじめます。』の化学反応

夫亡き日々を生きる

カリーナからゆみるさんへ 2023年2月4日

絵手紙オーライ!

絵の具セットの思い出

昭和乙女研究所

ファンシーケース

いどばた。

凹むこと最近ありましたか?

じじょうくみこの崖のところで待ってます

はなやぐお盆、わたしは墓へとタックルした。

ただいま閉活中

お守りが無くなったら

50代、男のメガネは

『レジェンド&バタフライ』で絶望の淵に立つ。

おしゃれ会議室 ねえ、どうしてる?

人生は引き算である

日々是LOVE古着

(終)これからも。これからは。

これ、買った!

くっつかないしゃもじをもう一度買った!

ワクワクしたら着てみよう

最近思うことをとりとめもなく書いてみた♡

わたしをライブに連れてって♪

コンサートwithコロナ

これ、入るかしら?

行き当たりばったりで失礼します

KEIKOのでこぼこな日常

巣ごもりしてたらこんな買い物を…

あの頃、アーカイブ

【エピソード37】最終回記念、私たちのクリスマス!

フォルモサで介護

私が負けるわけがない

お悩み相談!出前チチカカ湖

【File No.41】 私って多重人格!?

ラジオブースから愛をこめて

ノベルティグッズ

着まわせ!れこコレ

冬とウェディングと後れ毛と

このマンガがなんかすごい。

第15回(最終回):マンガよ永遠なれ!

夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

ハレの日・ケの日・キモノの日

暑くじめじめな7月

眉毛に取り組む。

総集編!眉毛ケアグッズ&お手入れ用品のご紹介

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

グアテマラ。そこで見た不思議な光景と懐かしい味

新春企画 輝く!カレー記念日大賞2017

輝く!カレー記念日大賞2017

≪往復書簡≫SEX and the AGE 

「女性の健康を守り、5歳若くなる抗加齢医療」だって。ボーっとしてたら、すごいことになってるね。

最近、映画見た?

第12回 「海よりもまだ深く」

Over40からの専門学校 略して「オバ専」

【オバ専インタビュー】今まで知らなかった「責任感」も含めて、人生が大きく変わりました。

じじょうくみこのオバサマー

四十九歳の春だから。

華麗なるヅカトーク

第8回 型、色、数! 嫌なことがあったら、また観に来る!

サヴァランのやさぐれ中すday ♪

in her SHOES ~ おばばは何を考えて? #8

器屋さんのふだん器

ふだん器-38  飛びかんな

2016 みんなのこれ欲しい!

サヴァランの「これ、欲しい!」。

2015 みんなのこれ買った!

【じじょうくみこ】低反発リクライニングソファ、買った!

ブログの言葉

「別冊 どうする・・・」はこんなことを大事にします。(過去記事より転載)

今日のこていれ

「今日のこていれ」最終回。1年間のご愛読に感謝を込めて。

崖っぷちほどいい天気

崖っぷちより愛をこめて〜最終回はカピバラとともに。

アラフ ォー疑惑女子

「もったいないお化け」の世代間連鎖

とみちっちの単身ベトナム&中国

ベトナムって、ハノイって、どう?

晴れ、時々やさぐれ日記

ああ、感謝。巳年と午年のあいだ。

中島のおとぼけ七五調

中島。の気ままに更新「おとぼけ七五調」12

ムーチョの人生相談「ほぐしてハッケン!」

【主夫ムーチョの相談】娘がご飯を食べません・・・。

ミラノまんま見~や!

連載最終回!「駐妻のここだけの話」にしようかと思ったが…災難に遭う!

ウェブデザイナーとの対談

大きな旗は振れないけど、小旗はパタパタと振れるだけ振っていこうと思ってます。

「最高の離婚」ファントーク

<対談「最高の離婚」最終回>ホームから電車に乗ってしまってキスして・・・ロマンチックでしたね。

スパコレ

美味しい缶詰を教えて!

2014 新春企画

どうする?Over 40 新春企画「物欲俗欲福笑い」♪( メンバー編 )

フォルモサ(台湾)の女

あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(13)〜不景気顔卒業します

ゾロメ女の図書館小説

帰って来たゾロメ女の逆襲 場外乱闘編 連載図書館ゴロ合わせ小説  『ライ麦&博 完結編』 後編

青蓮の「マサラをちょいと」

青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.12」

Tomi*さんの最適解

「Tomi*さんの最適解。 ・・・白髪とコムデギャルソンとヤフオクと」  マインド編②

YUKKEの「今日もラテンステップで♪」

YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13

よもじ猫

母作猫服

猫No.88  by じゅにお

猫大表示&投稿詳細はこちら!

母作猫服

猫No.88  by じゅにお

よもじ猫とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!

「よんもじ」と猫がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
猫が好きな人も、そーでもない人も、よもじ猫の掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫目線で眺めてみませんか。

みなさんの猫画像の投稿をお待ちしています。

投稿はこちらからどうぞ

カイゴ・デトックス 特設ページができました

Member's Twitter


  • カリーナのBILOGはこちら!「ともに生きる。

  • ZOOMでプライベートレッスン、リモート英会話AQUA
  • BLOG版 ウチの失語くん
  • 植松 眞人さんの本がでました♪「いまからでも楽しい数学―先生と数学嫌いの生徒、35年後の補習授業」
  • 「出前チチカカ湖」連載中 まゆぽさんの会社「シリトリア」

Page up