Posted on 2018年2月6日 by 青豆

上・京・物・語

インフルエンザの流行に乗り、次々に家族がインフルエンザに侵され、気が付いたら、２月でした。みなさんのところはどうでしょうか？寝ている間に、ベスト本も発表され、ありとあらゆるジャンルで、どれも読んでみたいです!(^^)!

また、十年ぶりに上京したお話におつきあいください。

緊張はしているものの、久しぶりの東京に浮かれ、昼間は、あちこちへ動き回り、両手には大きな紙袋。自分武装をしたものの、夕暮れの渋谷駅に降り立つ私の姿は、まさに「ザ・おのぼりさん」。でも、大丈夫です。ここは、手ぶらでこなれ感を出すため、駅のコインロッカーに紙袋を押し込んでいきます。

ライブハウスにもコインロッカーはあるのですが、通路が狭いし、数も少ないです。カウンターでクローク預かりをやっているところもありますが（ゴミ袋に入る分で５００円くらい）、少しでもオロオロしてる部分は排除していきたい。なので、駅のロッカーがお勧めです。

前回同様、ライブ開始時間直前に着くようにしているので、若者でごった返すセンター街をわき目もふらず、つきすすみます。あとは、チケットみせて、ワンドリンクの５００円を払えば、もう、暗闇、人目につくことはありません。いい場所見たいとかそういうガツガツした欲は今回は捨てます。あくまでも業界に慣れたライターなんで（笑）

と思ったら、ワンドリンク引き換えに行列。

マズイ、明るい・・・。

そこで、わいわいしている人たちもいます。なんだこの雰囲気。一瞬ひるみます。が、ここで、おひとり様のアラフォーであることにおどおどしてはいけません。何度もいいますが、業界に慣れたライターです。スマートに毅然とした態度で列に並びます。（ワンドリンクは交換しないで捨てるという手もあります。）

列に並びながら、様子をうかがうと、私のネット探偵の推理どおり。主流は２０代から３０代。芸大生ぽい雰囲気の個性的な子がちらほらいるものの、オラオラ系のやんちゃな感じの人は見受けません。ＹＡＥＣＡとか好きそうなモノトーンのさりげないおしゃれさんか、音楽オタクっぽい男子が多く、一人で来ている人が多く感じました。チェックシャツにチノパン、眼鏡の音楽通らしきおじさんとその相方もいます。ｏｖｅｒ４０は私だけではありませんでした。たぶん、この服で大丈夫そう。

←こんなかんじ

引き換えが終わると、いざ、ライブ会場へ！時間ぎりぎりなので、中はすでに薄暗い。

事前調査のおかげで会場内の場所だって頭に入ってるし、脳内体験済なので、もう、すでに一度、来たことがあるような気になっていたため、思ったよりオロオロしないですみました。おおきなミスもなく、奇異な視線もなく、ここまで来たことにもう、ライブ演奏前なのにやりきった感でいっぱいです。

一息すると、大きな歓声が。

「あ、どうもogreyouassholeです」という一言で演奏が始まり、爆音が鳴り響きます。

どうしても行きたかったライブは

このバンド”ogreyouasshole”

読み漁ったネット情報のとおり、ＭＣは一切なく、立て続けに演奏が続きます。静かな印象のCDとはまた違って、激しい音の洪水。なんだろうよくわかんないけど、かっこいい！これがエモいってやつか！自分設定だとか、ここまできた道のりだとか、４０代だからとかなんだとかそんなことは忘れ、完全トリップ。ただただ音楽に身を任せること１時間半、気が付くと最後の曲へ。

本当は、新幹線の時間もあるし、なにより人目につきたくないから、１曲前くらいの時間で帰る予定だった。

でも、最後まで聴きたい！！

もう、だれがどうとかこうとか、そんなことはどうでもいいうか、完全に抜け落ちていく。まわりを気にする暇もなく、終電の時間を気にしながら、アンコールまでいた。

オールスタンディングのライブの非日常感はカフェライブの比じゃなかった。会場の暗さ照明と爆音。みんながただただ音に身を任せ踊る。ライブ終わりに横にいた女の子が「やばかった～後半、脳みそとけて、帰ってこれなかった」と言っていた。

とはいえ、ライブ会場を出た瞬間、どこでもドアを開けたように急に現実の世界へでていきます。

ライブでの夢のような余韻を胸にいったん隠し、ダッシュでセンター街を駆け抜け、渋谷駅へ向かいました。最終の新幹線に無事、乗り混むと、ヘッドフォンでさっきまで聞いていた曲を流し、胸に隠した今日一日の余韻をとりだした。

脳内にライブ映像が加わり、ライブのサラウンド効果が耳の中で増幅されて、さらにかっこよく感じる。

「終わった・・・」

意外と大丈夫だった。百聞は一見に如かずとはこういうことなんだ。

数時間前と今。新幹線の窓に映るわたしは、まぎれもない４０代のおばさんだけど、本当にスマートなかっこい大人の女性になったような気がした。

Tweet