5月8日はカレー記念日

カレー記念日

転んだが すぐ立ち上がったのは エラい

5月8日はカレー記念日

Jane

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

なんかすごい。

ねこを医者に連れていく

土曜日の朝。昨日の夜は雨が降ったが、今朝は雨上がりの快晴。風がつよく、かすかに海の匂いがする。正確にいえば磯の、泥の匂い。それから、濡れた草と動物の糞があたたかく発酵した匂い。

起きてティーちゃんに薬をのませ、ごはんをうながし(食べない)、落ち着かないスマをなだめて洗濯をした。晴れの日はたいへん貴重なので、洗濯ができるということは喜びである。バスマットやタオル、ティーちゃんの使った布類なども、ここぞとばかり回収して洗う。隣(ペニーの家)の、庭のばらが咲いている。

裏庭には洗濯ロープが渡してあって、タオルやシーツやなんかの大きなものも、そこにみんなひっかけて干す。ロープがたわんで、洗濯物が風にはためいているのを見るたびに、なんだか外国ぽいな!と思う。

そして、もう一度ティーちゃんの様子を見に行き、「さて」と思ったところで、「あれ?」と心によぎるものがあるではないか。
今日、土曜日。土曜日というのは、木曜日の2日後である。「なんかすごい。」の更新忘れていた。

     何度目だよ

今週、ティーちゃんが体調を崩して病院がよいに奔走していた。しかしスマホのスケジュールにもちゃんとリマインダーをしてあったのに、そしてこの数日片時もスマホを離さず、病院からの連絡に備えていたのに、まったく目に入っていなかった。

先月末にカリーナさんからov40の夏休みの連絡をもらったとき、「第3木曜日はちょうど再開直後だな」と思った記憶があるのだが、心のどこかで夏休みだったらいいなとか思っていたのかもしれない。さぼりぐせがすごい。

****

ティーちゃんは、2018年に尿路結石を起こして手術を受け、SUB Systemという人工の管が体に入っている半分サイボーグの14歳、いやもう15歳。

この年齢で渡英なんてさせていいんだろうかと本当に悩んだけれど、ティーちゃんの体調は今年に入ってからだいぶんよく、こちらに来てからも、日のあたる場所を見つけてよく眠り、自分からごはんを食べにいく回数が増えさえした(同じ食べ物なのに!)。でも、いつ体調悪化がはじまってもおかしくないと、ずっと思ってはいたのだった。

ティーちゃんが体調を崩したのは、今週の初め。あまりごはんを食べなくなり、トイレでふんばるがうんちがでない、という症状がみられるようになった。数日様子をみていたのだが、どんどん元気がなくなり、あきらかにおなかに違和感を抱えている。トイレに行く前に、おしっこが出てしまう。

そこで獣医さんに連れていき診てもらった。すると便秘のうたがい、ということで、その処置をしてもらってよくなるかと思いきや、そこではSUB Systemについての知識がなく、また血液検査の結果もやや不安、SUB Systemになんらかの問題がある可能性も否定できない、と摘便の処置を受けられないまま、referrals(紹介専門の医療機関)送りになってしまった。

もともとそのreferralsとは、SUB Systemの定期検診が受けられるかどうか相談していたところだったので、どのみち近々行くことにはなっていたのだが、突然平日の昼間に、ひとりで病気の猫を抱えて、片道1時間半かかる知らない町に行けと言われてうろたえた。

しかし、背に腹は変えられない、もともと3キロしかないティーちゃんの体重は、さらに減って2.5キロになってしまい、これ以上弱り続けたら、ただの便秘だったとしたってティーちゃんは死んでしまう。

予想される費用を聞いて気を失いそうになるが、なんだか腹が決まって、もうどうせ、死ぬほど金がかかるんだから、タクシーで行くことにした。Referralsからも電話が来て、いまから2時間後に診てもらえることになった。「ちょっと早めに着くと思うけれど、待合室で待たせてもらってもいい?」と聞くと、「もちろんいいよー!待合室にはコーヒースタンドもあるし!」とほがらかな声が返ってきた。待合室にコーヒースタンドがある獣医。

Referralsまでは車でなら45分くらい。運転手さんはものすごく心配してくれて、許される最高のスピードで送り届けてくれ、しかもちょっとおまけしてくれた。ティーちゃんが元気になったら、タクシー会社にお礼を書かなくちゃ。

大きな幹線沿いにあるReferralsはピカピカの建物だった。受付には3人の女の人が座っていて、1匹ずつ犬を膝に乗せていた。自分の犬なのか?

さっき電話をかけてきてくれたと思われる女の人は、アン・ハサウェイみたいなはっきりした顔立ちの美人で、よれよれの毛玉のようなティーちゃんをみて、かわいい!美人!と言ってくれ、その後ろに座っている、桃井かおりにそっくりな上司(たぶん)は、表情を変えず無言で膝の犬を撫でていた。

アンケートに記入して、待合室でしばらく待つ。余談だが、こちらの人はほんとうにちょっとしたことで(たとえばアンケートを記入し終わって持っていくとか)「Perfect!」とか「Awesome!」とか「Fantastic!」などとすぐ言ってくれる。ただの慣習で言っているとわかっていても、こんな状況のなか、優しくしてもらってちょっと嬉しい。コーヒーは飲まなかった。

ティーちゃんはすぐに診てもらえて、検査の結果、SUB System経由で腎臓が細菌感染を起こしていることが判明した。今まで定期的に検査と洗浄をおこなってきて、5年目にして初めての事態だ。今まで何もなかったことが不思議なくらいだけれど、なぜ今…やはり元気そうにみえても、この数ヶ月相当ストレスをためていたのだろうか。そうでないわけがない。診てくれた獣医さんは冷静でたのもしく、どこの国でも専門医はほんとうにすごい。

抗生剤の投与とSUB Systemの洗浄、超音波検査、麻酔をしての摘便と経過観察で、ティーちゃんは3日間入院した。退院の日迎えに行くと、ティーちゃんはケージの中でミャオと鳴いて、獣医さんが「声を出した!」と笑った。持ってきたケージを開けると、自分から入っていった。

受付にはその日も上司・桃井かおりが背後に座っていて、見ているかぎりこの人何にもしていないのだが、ぐったりした犬を毛布にくるんで夫婦が入口から入ってきた瞬間、誰よりも早く立ち上がって医者を呼びにいった。残された受付の2人と、会計を待っていたもう一組の夫婦とわたしで、顔を見合わせてみんなで泣いた。

   なんだか秋の空

帰りは、ケージを極力揺らさないように気をつけて、公共交通機関を乗り継いで帰ってきた。バスの待合所でも、バスの中でも、いろんな人がケージを覗き込み、話しかけてくる。通りすがりの人もジェスチャーで興味をしめしてくるので、そのたびに「猫だよー」、「オー、猫!」という意味があるんだかないんだかわからない共感を交わす。ともかくペットを愛してやまない人々が多いのだ。

ティーちゃんが入院した日に、空のケージを下げて帰りのバスに乗ったときも、小さな女の子が「中に猫がいるの?」と聞いてきて「残念ながら、わたしの猫は入院しちゃったんだよ」と言うと、「オー、猫は病気なの?」と言って、母親にそれを告げに行った。バスを降りるときも、「あなたの猫が元気になりますように!」と言って手を振ってくれた。

簡単に事情を話すくらいの会話を交わした人は皆一様に、「保険が適応されますように!」と言ってくれるのだが、あにはからんや、入ってない!!!しかしそれを言うとめんどくさいので、「ははは、そう願ってます」と言うに留めた。

日本にいてもきっとそうだっただろうけれど、猫たちが年老いていくこれからは、いつまでお金が続くかと、わたしたちの「どこまで動物に治療を続けるか」という問題と、どんなにしてもいなくならないでほしいと思う、心のせめぎ合いになるのだろう。イギリスのペット医療は日本以上に高額で、私たちは、そんなにたくさんお金を持ってはいない。そんなことより、ティーちゃんに苦しくなくいてほしい。

金曜日に家に帰ってきたティーちゃんは、土曜日の夜にうんこがでた。ベッドの上で!

そして、ティーちゃんにベッドをゆずってオットは隣の部屋で、わたしはティーちゃんの横で眠ったのだが、目が覚めたら顔のすぐ隣にすごいうんちがしてあってびっくりした。

寝返りを打ったり、腕を伸ばしたりしたら大変なことになるところだった。あぶねえ。でもやはり、ティーちゃんが隣にいると思うと、無意識下でも気を使っていたんだなあ、えらいぞわたし。

ってそういうことじゃない。隣でティーちゃんがうんこしているのに目を覚さないってどういうことだよ。起きてやんなさいよ…。

ティーちゃんの具合は、日曜日にまたヨレヨレになってしまい、ほんとうに心配したけれど、ようやくちょっとごはんに興味をしめすようになってきた。と思ったら、また今はヨレヨレだ。今の時間は、月曜日の夜11時。薬を飲ませるタイミングをはかっているところ。

オットに寄り添うティーちゃん。妬み。

コメントへのお返事コーナー

◆Janeさま

めちゃくちゃおもしろいご当地ゴミレポートありがとうございます!これは国によって随分違っておもしろそう。イギリスのゴミ事情、あらためて記事で書きたいと思います。もう少々お待ちくだされ!


なんかすごい。 記事一覧へ


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。また、コメントは承認制となっています。掲載まで少々お待ちください。


コレも読んでみて!おすすめ記事

60代、男はゆっくりご乱心

明るく元気でポジティブなことだけを

ミカスの今日の料理 昨日の料理

遠い国から来て :あさりと菜花のパスタ

今週の「どうする?Over40」

趣味は「かき氷」の姪に、蒙を啓かれる。

カレー記念日 今週のおかわり!

すればよかった 振り返るのも また一興

いろんな言葉

That’s Dance!文字起こし 第6回(episode16) やっかみかもしれませんが‥番外編も兼ねて

かわいいちゃん

体重

母を葬る

(10)親子という仕組み

山あり谷あり再婚ライフ

60代若いのか年寄りか?

出前チチカカ湖

第196回こう見えて一途(いちず)です。

なんかすごい。

春の地響き

四十路犬バカ日和

ペットタクシーで病院に行ってみた!

OIRAKUのアニメ

第101回 アストロノオト/終末トレインどこへいく?

黒ヤギ通信

桜の下、草葉の陰

ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.80 朝ドラと『化学の授業をはじめます。』の化学反応

夫亡き日々を生きる

カリーナからゆみるさんへ 2023年2月4日

絵手紙オーライ!

絵の具セットの思い出

昭和乙女研究所

ファンシーケース

いどばた。

凹むこと最近ありましたか?

じじょうくみこの崖のところで待ってます

はなやぐお盆、わたしは墓へとタックルした。

ただいま閉活中

お守りが無くなったら

50代、男のメガネは

『レジェンド&バタフライ』で絶望の淵に立つ。

おしゃれ会議室 ねえ、どうしてる?

人生は引き算である

日々是LOVE古着

(終)これからも。これからは。

これ、買った!

くっつかないしゃもじをもう一度買った!

ワクワクしたら着てみよう

最近思うことをとりとめもなく書いてみた♡

わたしをライブに連れてって♪

コンサートwithコロナ

これ、入るかしら?

行き当たりばったりで失礼します

KEIKOのでこぼこな日常

巣ごもりしてたらこんな買い物を…

あの頃、アーカイブ

【エピソード37】最終回記念、私たちのクリスマス!

フォルモサで介護

私が負けるわけがない

お悩み相談!出前チチカカ湖

【File No.41】 私って多重人格!?

ラジオブースから愛をこめて

ノベルティグッズ

着まわせ!れこコレ

冬とウェディングと後れ毛と

このマンガがなんかすごい。

第15回(最終回):マンガよ永遠なれ!

夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

ハレの日・ケの日・キモノの日

暑くじめじめな7月

眉毛に取り組む。

総集編!眉毛ケアグッズ&お手入れ用品のご紹介

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

グアテマラ。そこで見た不思議な光景と懐かしい味

新春企画 輝く!カレー記念日大賞2017

輝く!カレー記念日大賞2017

≪往復書簡≫SEX and the AGE 

「女性の健康を守り、5歳若くなる抗加齢医療」だって。ボーっとしてたら、すごいことになってるね。

最近、映画見た?

第12回 「海よりもまだ深く」

Over40からの専門学校 略して「オバ専」

【オバ専インタビュー】今まで知らなかった「責任感」も含めて、人生が大きく変わりました。

じじょうくみこのオバサマー

四十九歳の春だから。

華麗なるヅカトーク

第8回 型、色、数! 嫌なことがあったら、また観に来る!

サヴァランのやさぐれ中すday ♪

in her SHOES ~ おばばは何を考えて? #8

器屋さんのふだん器

ふだん器-38  飛びかんな

2016 みんなのこれ欲しい!

サヴァランの「これ、欲しい!」。

2015 みんなのこれ買った!

【じじょうくみこ】低反発リクライニングソファ、買った!

ブログの言葉

「別冊 どうする・・・」はこんなことを大事にします。(過去記事より転載)

今日のこていれ

「今日のこていれ」最終回。1年間のご愛読に感謝を込めて。

崖っぷちほどいい天気

崖っぷちより愛をこめて〜最終回はカピバラとともに。

アラフ ォー疑惑女子

「もったいないお化け」の世代間連鎖

とみちっちの単身ベトナム&中国

ベトナムって、ハノイって、どう?

晴れ、時々やさぐれ日記

ああ、感謝。巳年と午年のあいだ。

中島のおとぼけ七五調

中島。の気ままに更新「おとぼけ七五調」12

ムーチョの人生相談「ほぐしてハッケン!」

【主夫ムーチョの相談】娘がご飯を食べません・・・。

ミラノまんま見~や!

連載最終回!「駐妻のここだけの話」にしようかと思ったが…災難に遭う!

ウェブデザイナーとの対談

大きな旗は振れないけど、小旗はパタパタと振れるだけ振っていこうと思ってます。

「最高の離婚」ファントーク

<対談「最高の離婚」最終回>ホームから電車に乗ってしまってキスして・・・ロマンチックでしたね。

スパコレ

美味しい缶詰を教えて!

2014 新春企画

どうする?Over 40 新春企画「物欲俗欲福笑い」♪( メンバー編 )

フォルモサ(台湾)の女

あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(13)〜不景気顔卒業します

ゾロメ女の図書館小説

帰って来たゾロメ女の逆襲 場外乱闘編 連載図書館ゴロ合わせ小説  『ライ麦&博 完結編』 後編

青蓮の「マサラをちょいと」

青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.12」

Tomi*さんの最適解

「Tomi*さんの最適解。 ・・・白髪とコムデギャルソンとヤフオクと」  マインド編②

YUKKEの「今日もラテンステップで♪」

YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13

よもじ猫

母作猫服

猫No.88  by じゅにお

猫大表示&投稿詳細はこちら!

母作猫服

猫No.88  by じゅにお

よもじ猫とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!

「よんもじ」と猫がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
猫が好きな人も、そーでもない人も、よもじ猫の掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫目線で眺めてみませんか。

みなさんの猫画像の投稿をお待ちしています。

投稿はこちらからどうぞ

カイゴ・デトックス 特設ページができました

Member's Twitter


  • カリーナのBILOGはこちら!「ともに生きる。

  • ZOOMでプライベートレッスン、リモート英会話AQUA
  • BLOG版 ウチの失語くん
  • 植松 眞人さんの本がでました♪「いまからでも楽しい数学―先生と数学嫌いの生徒、35年後の補習授業」
  • 「出前チチカカ湖」連載中 まゆぽさんの会社「シリトリア」

Page up