4月26日はカレー記念日

カレー記念日

背中痛い 言われてのみこむ 私もよ

4月26日はカレー記念日

Jane

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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ゾロメ女の逆襲

第56回 人体実験 インフルエンザの治りかけに読む本はこれだ!の巻

年明け初のゾロメ女です。お久しぶりです。みなさま、お元気ですか。

メルマガ最新号にも書きましたが、私の2015年はインフルエンザと共に明けました。
発症は年明け3日めだったのですが、もはや元日と2日は忘却の彼方、去年の尻尾みたいです。

あらためて言うのもナンですが、インフルエンザって苦しいですね。
ああ、思い出すだけでまた頭が、節々が、痛くなりそう。
でも、インフルエンザと診断され、薬を服用し始めると、それが効いたのか治るタイミングだったのか、熱は下がり、身体も一気にラクになりました。

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もちろん、しばらくは「ピーク時に比べれば全然マシ」のレベルでしたが、それでも、スムーズに寝返りが打てて、頭が割れる心配をしなくてよくて、何かを口に入れようとするたびに何かが出そうにならないのは(お食事中の方、ゴメンナサイ!)なんてシアワセなのだろう、乗り切った自分を誉めてアゲたい、と本気で思いましたよ。

 

ところで、病気の治りかけや、さほど辛くない風邪のときの読書ってちょっと楽しくないですか。
私は、子どもの頃からけっこう好きです。

さすがに、形状(字の大きさとか厚さとか)や内容は選びますが、布団の中という現実と非現実の境目に(いや、実際はバリバリ現実なのですけれど)、起床時間というタイムリミットを気にせず滞在して本が読めるって、意外と至福で貴重な機会だと思います。

そんなわけで、今回も、熱が下がってからは、寝床に本を持ち込み、くたびれない範囲で本を読みました。
こういうときの本選び、ちょっとワクワクします。
みなさんはどんな本をチョイスしますか。

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私はわりと漫画を選びます。
昔、しばらく安静にしていなければならないときに『エースをねらえ!』(全18巻)を一気に再読し、「寝てなんていられるか!」という気分になって困ったことがありますが、今回は本棚の奥の奥から1970年代後半に一世を風靡したおとめちっくラブコメ路線の田渕由美子さんの『夏からの手紙』を発掘し堪能しました。

体調の悪いときって、元気なときは見つけられない(目につかない)本が目に飛び込んできて、気になってしょうがなかったりします。
ふだんと違う視神経や脳神経が作動するのでしょうか。

 

それにしても、田渕由美子ワールド、なつかし~。
高校時代、目が大きくて手首が細くてすぐ真っ赤になる、自分に自信が持てないヒロインによく自己投影したっけなあ。
似ても似つかなかったのになあ。

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そして、購入しただけで満足してまともにめくっていなかった、暮しの手帖別冊『暮らしのヒント集3』も枕元に持ち込みました。
どうでもいいことですけど、なんで「暮し」の手帖で、「暮らし」のヒント集なんでしょうね。
まあ、いいか。

体調不良で寝てるときって、治ったら生活の根本を立て直すぞ!などと思うわけですよ、毎度毎度。
私は暮しの手帖信者ではないですけれど、日々の生活の非ていねいっぷりに多少の罪悪感みたいなものは感じているようで、そんな自分にとって暮しの手帖は、ゆるみきったパンツのゴムを付け替えるような・・違うな・・そうだあれですよあれ!キッチンやお風呂のタオル掛けなんかの吸盤!

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あれの威力が弱くなったとき、熱湯にしばらく浸けると復活するじゃありませんか。
まあ、一過性っちゃあ一過性でまたじきに弱まるのですけれど、私にとって暮しの手帖はあの熱湯みたいなものなんです、きっと。
生活の質という吸盤の力を立て直そうと思う起爆剤になるのです。
立て直す、じゃなく、立て直そうと思う止まりなのが自分でもなんだかなあ、なのですが。
完全に体調が復活すると、いたいけな決意(?)も雲散霧消しがちなのが残念です。

 

 

そんなこんなですが、今回の病床で実際に最も堪能したのは小説でした。
小川洋子著『ことり』。

「小鳥の小父さん」と呼ばれていた男性の死から物語ははじまります。
どうして彼はそう呼ばれていたのか、なぜ人知れず死んでしまったのか、そして彼が胸元に抱えていた鳥かごとそこに入っていた小鳥はなんだったのか・・。

ミステリアスな出だしですが、ミステリーというわけではありません。
じゃあどんなジャンルなのかというと、難しい。
無名の民の伝記、と言うのがいちばん近いのかも。

小鳥を愛し独自の言語ポーポー語を話す7才上の兄と、その言語を唯一理解できる弟(小父さん)の、静かでミニマムで平穏で、でも同時に不穏さと緊張感いっぱいの生活。
誰も傷つけず、踏み込まず、ひっそりと繊細な均衡を保って生きる二人でしたが、兄が死に、当然ながらそのバランスは崩れます。

小父さんの周囲には、少ないけれどいろいろな人が現れ、時には心が通い合ったかのような、澄んでいるけれど孤独な小父さんの世界を肯定してすくい取ってくれそうな瞬間も提供しますが、そんな瞬間があればあるほど、じわじわと残酷で得体の知れない世俗や悪意が小父さんの周囲に侵食してくる感じで、不安感が募ります。

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小川洋子さんの小説、凄いです。
今回は特に、平穏さと不穏さって、表裏一体どころではなく丸ごと同じものかもとずっと思わされ、それが怖くて寂しくて哀しくて、でも少しだけ心地よかったです。
だって、そうだとしたら、不穏なことも受容するしかないから。
不穏さの中に自分の居場所を見つけようと腹を括らざるを得ないというか。

そんな風に、どこか達観した読後感だったのも、インフルエンザの治りかけに読んだゆえ、なのかもしれません。
もちろん、インフルエンザはまっぴらごめんですけれど。

 

みなさんも、体調にはくれぐれもご注意下さいませ。

by月亭つまみ

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コメント、ありがとー!

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    小関祥子

    「暮らしのヒント集」の吸盤例えのくだり、もうたまらないです。
    クウネルだとか暮しの手帖だとか、そういう雑誌もを買わなくなってひさしいですが
    発売日からの数日は、部屋をきれいにしたり、ごはんをきちんと作ったりしていました。
    で、それをひそかに「ていねいドーピング」と呼んでいました。

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    masakobe(マサコベ)

    まさに、この3日間高熱で倒れてた私ですので、そうそう!と頷きながら読ませて頂きました。
    やっと熱も下がってきたので、溜まった家事は置いといて、まずはコメントです(^^;

    床に就いての読書は、至福のひととき。大好物です!
    『暮らしの手帖』もいいですねぇ。今も電化製品などを各メーカーで比較するコーナーってあるのかな?懐かしい〜。

    あーしかし、私も頭が割れなくて、口からリバースすることもなくて良かった。。。
    寝返りもバンバン打っちゃうぞー。

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    つまみ Post author

    小関さん、こんばんは!
    わー(*^_^*)コメントありがとうございます。
    吸盤にご理解いただき(笑)、うれしいです。

    ていねいドーピング!笑っちゃいました。
    言い得て妙です。
    私も、まれに繕いものをしたり、洗濯ハンガーの洗濯バサミを強度のあるものに付け替えたりしたときは「なんちゃって天然生活中」と自称していました(^^;

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    つまみ Post author

    masakobe(マサコベ) さん、こんばんは。
    平熱ワールドにお帰りなさい!そしてお疲れ様でした。

    寝床読書、肩を冷やさないことと、デリケートな視力(要するに老眼化)が私の懸案事項ですが、楽しいですよね。

    『暮しの手帖』は毎回読んでいるわけではありませんが、けっこう以前と紙面が変わっていると思います。
    お料理の記事が増えた印象がありますが、気のせいかなあ。

    そういえば、電気製品の比較、今もやっているんでしょうかね。
    「天然生活」でも「お買い物手引き帖」と称して、掃除機やコーヒーメーカーの比較をやっているのを読んだ記憶がありますが、批判的なことは書いていなくて、やっぱり広告を掲載している雑誌(たとえそのメーカーじゃなくても)は、スポンサーになる可能性のある企業の製品を否定できないのかと思いました。

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    okosama

    暮しの手帖のポジションに共感(笑)
    「暮らしのヒント」て、具体的な
    行動を示した菜根譚みたいなコーナーですね。本誌が広告が無く落ち着いた平明な誌面だから、体調が悪くなくても、よく寝床で眺めます。「100のコツ」コーナーも楽しいです。
    子供の頃は自分とは関係のない話ばかりで、何が面白いのか分かりませんでしたが。

    現実に起こる事がフィクションより怖いこの頃なので、わざわざ作り話で怖いものは読まなくて良しと思っていますが、小川洋子さんは別。身体に良くないのでは? でも、治りかけの精神状態で読む小川洋子はまた違うんですね。

    小川洋子さんと平松洋子さんが、子供の頃から読んできた本の中からテーマ毎に選んで紹介し合う-という対談本を最近立ち読みしました。タイトルは忘れました。すみません。
    さて、インフルエンザから治りかけに読みたい本というテーマがあったかどうか…?

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    鈴木 ゆう子

    私も風邪引いておとなしく寝ていなくちゃいけないときには、昔の、そうなぜか昔のマンガ読みます。

    田渕由美子さんの大ファンでしたねー。
    「夏からの手紙」・・・・・内容を忘れていたのでちょっと調べたら、あー!!あれ、あれですか!!
    某映画のセリフがエピソードとして使われているのですが、ずーっと覚えていました。
    あれから40年経ちますが、覚えている自分にビックリです。

    薬のおかげで回復が早くなりましたが、くれぐれも無理せず、お大事に。

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    つまみ Post author

    okosamaさん、私も子どもの頃は「暮しの手帖」ってなんだか気難しいご意見番の親戚みたいだと思ってました。
    言ってることは正しいのかもしれないけれど堅苦しいよ、みたいな(^^;

    そうなんです。
    今回の『ことり』、主人公が頭痛に悩まされるのでちょっと感応して自分も持ってかれるかなと思いましたが、さにあらず。
    今回の私の病み上がりには合いました。
    ダブル洋子の本、私も気になってます(^O^)

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    つまみ Post author

    鈴木 ゆう子さん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。

    そうですそうです!
    あの映画のあの有名なセリフが登場することでおなじみのあれです(*^_^*)。
    実は私は、今回再読するまではすっかり忘れていました。

    しかし、今読んでも田渕由美子さんの漫画に登場する男子はかっこいいですねえ。

    ありがとうございます。
    そうですね。
    インフルエンザも、Aが治ってBにかかる人がけっこういるそうですし、気をつけねば。
    睡眠不足が大敵だと思います。
    鈴木 ゆう子さんもお気をつけて。

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