4月26日はカレー記念日

カレー記念日

背中痛い 言われてのみこむ 私もよ

4月26日はカレー記念日

Jane

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

ゾロメ女の逆襲

ゾロメ日記 NO.67 極私的 年度末 絵本考

★3月某日 粘土松?

年度末だ。小学校で働いていると、年末より年度末の方が大きな区切りであることを毎年実感する。1~2月なんて、来たるべき大団円の助走期間、まるで1980代の東急田園都市線における東京メトロ(当時は「営団」)半蔵門線みたい。尻尾っぽい。…東京ローカルな喩えでスミマセン。

1980年代は、半蔵門線は渋谷⇔永田町しかなかった。

 

でも、それらはあくまで大人が抱く感覚で、子どもたちにとっては、そんな認識はなく、「粘土松?つぎの工作?」ぐらいなのかもしれない。そう思ったのは、今日の1年生の図書の時間に担任の先生が「みなさんが1年生として月亭先生に本を読んでもらうのは、今日が最後ですよ」と言ったところ、けっこうなボリュームで驚きの声が上がったからだ。来月には、自分がもう1年生じゃなくなることをわかってない子が多かったようだ。ま、私が異動で今の学校からいなくなる可能性もおおいにあるわけだけれど。

 

現在の小学校図書室での仕事ももうすぐ4年目に入る。その間、1年生への絵本の読み聞かせは、基本的にほぼ切れ目なくやってきた。それまで、絵本にはあまり興味がなく、読み聞かせとの距離も遠かった。今でも絵本への個人的な興味が高い方とはいえないし、読み聞かせは仕事だからやっている。気が進まない、という意味ではない。冷静と情熱のあいだ…平常心という感じ。

ただ、ある程度の期間続けてきたので、平常心の輪郭が、ぼんやりしたものから、少しくっきりしたものに変わった気はする。そして、ややもするとそれを「読み聞かせと昵懇になった」と捉えてしまいそうになる。

それでいいのだろうか。いいのかもしれないが、仕事であるがゆえに近視眼的になるのはなんだか不本意。そこにうっすら漂う違和感がぬぐえない。【帰って来たゾロメ女の逆襲 第50回 猫と絵本(入口編)の巻】を書いた頃のあの純粋な気持ち(言葉のアヤ)を忘れたくない気もする。

そんなわけで、今まで1年生に読んで、印象的な反応があった絵本を思いつくまま挙げてみることにした。視界が晴れてなにか見えてこないだろうか、と。そうカンタンには見えてこないかもしれない。でも、こないならこないで、「見えなかった」という意味があるのかも。昼間の月だって、見えることに深い意味を持たせるだけじゃなく、見えないことに何かを感じるってのもあるし…なあんて、強引か。

 

 『もぐらバス』 人間の住む地面の下に、もぐらの掘った道が縦横無尽に通っていて、もぐらの運営するバスが走っている。でも住んでいるのはもぐらだけではなく、カメやネズミやカエルもいる。見えない場所に対する無限大の想像力を喚起させる、いかにもピタゴラ装置や『中をそうぞうしてみよ』の佐藤雅彦さんっぽい絵本だ。でも子どもたちは、巨大たけのこが道路を塞いでしまった、という事件にくぎづけで、そのたけのこを無料で配るというアナウンスへの反応がいちばん大きかった。「え~、タダなの!」「もったいない」と。そこかいっ!ああ、経済の申し子たちよ!?

 

 

『王さまと九人のきょうだい』 なぜかびっくりするほどウケるのである。年度や学年をまたぎ、もう何度も読んでいるが、反応の良さはテッパン。なんでそんなにウケてくれるの?とこっちが引くくらい(引かないけど)。読んだ後、この絵本を借りたがる児童が続出するのも特徴。「ながすね」って渋いっすね。

 

 

『そらいろのたね』 半世紀経っても色褪せない、こういうのを不朽の名作というのだろう。うっすら教条的なにおいがしないでもないが、それを補って余りある(?)ファンタジーだ。「こどもがひゃく にん、どうぶつがひゃっぴき、とりがひゃっぱ」というくだりに、「ぜんぶでさんびゃくも~!?」とクラス中大興奮。絵本自体も小ぶりの上に、大村(山脇)百合子さんの絵もちまちましているのに(揶揄ではない)、ページの片隅に同じ作者の「ぐりとぐら」が小さく登場した際の子どもたちが発見する早さったらなかった。ウォーリーやミッケ!で鍛えられているのか。

 

 

『おじいちゃんのコート』 大人が喜ぶ類の絵本かなあと思ったが、試しに読んだら、みんながコートの行く末を本気で面白がる感じが伝わってきた。「コートだけがボロボロになるんじゃなくて、おじいちゃんも最初は若かったけど、だんだんおじいちゃんになった。頭もハゲちゃった。」と感想を言ってくれた子がいて、すごくグッときた。

 

 

『パパのしごとはわるものです』 感情はひとつではないのだ。一見真逆な、うれしいと悲しい、誇らしいと情けない、の間にもたくさんの感情があって、共存もするのだと気づかされハッとする。続編の『パパはわるものチャンピオン』と併せて、私の勤務校では人気の絵本。真剣に見聞きしてくれているのがこちらに伝わるので、読んでいて緊張もする。そして楽しい。

 

 

『?あつさのせい?』 読み聞かせのあとにクイズにしたら、みんな内容がしっかり頭に残っていてびっくりした。子どもの記憶力、すごい!自分だって、子どものときはそうだったんだろう。ああ無情。

 

 

★3月某日 さびしんぼう

本当に、異動で来年度から勤務校が変わることになった。掛け持ちで2つの学校に行っているのだが、ふたつとも変わることに。通勤距離を短くしたかったので自分が望んだことでもあるのだけれど…あ、今、すんごく淋しくなってきた。

通勤途上でこのご両人と戯れられなくなるのもいと寂し。

by月亭つまみ

まゆぽさんとの掛け合いブログです。→→「チチカカ湖でひと泳ぎ」


ゾロメ女の逆襲 記事一覧へ


コメント、ありがとー!

  • アバター画像

    nao

    お疲れ様でした。
    異動で新しい学校へ行くのも緊張感があるでしょうけど
    また楽しい出会いがあることと思います。

    1年生への読み聞かせ、いいなあ。
    息子が小学生の頃にはボランティアでやって
    子どもの前でも足が震えるほど緊張するのですが
    絵本選びはとても楽しかったし、反応してくれるとうれしかった。

    「みつやくんのマークX」という本を息子が好きだったので読んだことがありました。
    感想文集みたいなのに取り上げてくれた子がいて嬉しかったです。

  • アバター画像

    つまみ Post author

    naoさん、こんばんは。

    ありがとうございます!
    反応はうれしいですよねえ。
    私も緊張しいなので最初は緊張しましたが、場数を踏んだら平気になって、そんな自分もいるんだあと感慨深いです。

    『みつやくんのマークX』、知りませんでした。
    Amazonで紹介を見ました。面白そう♥
    読んでみます。
    知らない本が多いので、教えていただけてうれしいです。

  • アバター画像

    はらぷ

    4年かあ、たいした年月ですよね。
    おつかれさまでした!

    勤務の学校が変わるのは、さびしいですね。
    そして、つまみさんがさびしいように、子どもたちもさびしいだろうなあ。
    2年生として月亭先生に本を読んでもらうことはできないんだものね。

    自分が子どものときに、図書室の先生がいたらよかったなあと思います。
    先生でも親でもない、ふつうの大人よりちょっと自分たちに近い大人。
    そういう存在が子どもには必要だと思うし、そういう大人を、子どもたちはちゃんと見分けてますよね。
    大きくなって、小学校のとき月亭先生って図書の先生いたなあ、って思い出すかなあ、でも、忘れちゃってもそれはそれでいいのかも。本の記憶は残るから。

    紹介してくれた絵本についてつまみさんが書いていること、子どもを予断なく見て、思わぬ反応に驚き、おもしろがって、でも子どもをわかろうとしたり分析したりジャッジしたりしない、わかんないままでもいいっていうところがほんとにいいなあー。

    私もなんと4月から児童担当に変わるのですけど、つまみさんみたいに、頭でっかちにならずに向き合えるかな。
    この回は、勝手に私のために挙げてくれたと思ってだいじにします…!(←ずうずうしい)

  • アバター画像

    つまみ Post author

    はらぷさま、ありがとーございます。

    個人的なやりとりのことを書いて、ちょっといやらしいというか気が利かないですけど、今の仕事を始めるときにもはらぷさんに「子どもたちには、先生でも親でもない、ふつうの大人よりちょっと自分たちに近い存在は必要だと思うし、そういう人がいるっていいなあ」と言ってもらって、それはずっと今の自分にあります。
    なにか迷ったときにはそれが浮かびました。これからも浮かぶと思います。
    先生や親にとっては、そういうポジションって、無責任ないいとこどりだけど、先生でも親でもないからね、実際(´∀`)
    そこは勝手に居場所を作らせてもらうよ、と。

    私のことを覚えておいて欲しいとは思わないし、正誤的な意味での本好きにならむしろなって欲しくないと思うのですけど、図書室やそこでの時間が、面白いこと、興味のあることを見つける時間、そして入口、になればいいなあと思います。

    挙げた本、すんごく偏っているごく一部の世界の中でのセレクトと反応だけど、参考になるとしたら、こんなにうれしいことはないです。
    公共図書館での児童担当はやったことがなかったです。
    いろいろ教えてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。また、コメントは承認制となっています。掲載まで少々お待ちください。


コレも読んでみて!おすすめ記事

今週の「どうする?Over40」

「どうする?Over40」は、4月27日(土)~5月5日(日)までお休みします。(ただし、「カレー記念日おかわり」は更新してます)

カレー記念日 今週のおかわり!

すればよかった 振り返るのも また一興

いろんな言葉

That’s Dance!文字起こし 第6回(episode16) やっかみかもしれませんが‥番外編も兼ねて

60代、男はゆっくりご乱心

さて、どこに住もうか

ミカスの今日の料理 昨日の料理

おばさんは楽しみを作り出す: チージーエッグ

かわいいちゃん

体重

母を葬る

(10)親子という仕組み

山あり谷あり再婚ライフ

60代若いのか年寄りか?

出前チチカカ湖

第196回こう見えて一途(いちず)です。

なんかすごい。

春の地響き

四十路犬バカ日和

ペットタクシーで病院に行ってみた!

OIRAKUのアニメ

第101回 アストロノオト/終末トレインどこへいく?

黒ヤギ通信

桜の下、草葉の陰

ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.80 朝ドラと『化学の授業をはじめます。』の化学反応

夫亡き日々を生きる

カリーナからゆみるさんへ 2023年2月4日

絵手紙オーライ!

絵の具セットの思い出

昭和乙女研究所

ファンシーケース

いどばた。

凹むこと最近ありましたか?

じじょうくみこの崖のところで待ってます

はなやぐお盆、わたしは墓へとタックルした。

ただいま閉活中

お守りが無くなったら

50代、男のメガネは

『レジェンド&バタフライ』で絶望の淵に立つ。

おしゃれ会議室 ねえ、どうしてる?

人生は引き算である

日々是LOVE古着

(終)これからも。これからは。

これ、買った!

くっつかないしゃもじをもう一度買った!

ワクワクしたら着てみよう

最近思うことをとりとめもなく書いてみた♡

わたしをライブに連れてって♪

コンサートwithコロナ

これ、入るかしら?

行き当たりばったりで失礼します

KEIKOのでこぼこな日常

巣ごもりしてたらこんな買い物を…

あの頃、アーカイブ

【エピソード37】最終回記念、私たちのクリスマス!

フォルモサで介護

私が負けるわけがない

お悩み相談!出前チチカカ湖

【File No.41】 私って多重人格!?

ラジオブースから愛をこめて

ノベルティグッズ

着まわせ!れこコレ

冬とウェディングと後れ毛と

このマンガがなんかすごい。

第15回(最終回):マンガよ永遠なれ!

夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

ハレの日・ケの日・キモノの日

暑くじめじめな7月

眉毛に取り組む。

総集編!眉毛ケアグッズ&お手入れ用品のご紹介

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

グアテマラ。そこで見た不思議な光景と懐かしい味

新春企画 輝く!カレー記念日大賞2017

輝く!カレー記念日大賞2017

≪往復書簡≫SEX and the AGE 

「女性の健康を守り、5歳若くなる抗加齢医療」だって。ボーっとしてたら、すごいことになってるね。

最近、映画見た?

第12回 「海よりもまだ深く」

Over40からの専門学校 略して「オバ専」

【オバ専インタビュー】今まで知らなかった「責任感」も含めて、人生が大きく変わりました。

じじょうくみこのオバサマー

四十九歳の春だから。

華麗なるヅカトーク

第8回 型、色、数! 嫌なことがあったら、また観に来る!

サヴァランのやさぐれ中すday ♪

in her SHOES ~ おばばは何を考えて? #8

器屋さんのふだん器

ふだん器-38  飛びかんな

2016 みんなのこれ欲しい!

サヴァランの「これ、欲しい!」。

2015 みんなのこれ買った!

【じじょうくみこ】低反発リクライニングソファ、買った!

ブログの言葉

「別冊 どうする・・・」はこんなことを大事にします。(過去記事より転載)

今日のこていれ

「今日のこていれ」最終回。1年間のご愛読に感謝を込めて。

崖っぷちほどいい天気

崖っぷちより愛をこめて〜最終回はカピバラとともに。

アラフ ォー疑惑女子

「もったいないお化け」の世代間連鎖

とみちっちの単身ベトナム&中国

ベトナムって、ハノイって、どう?

晴れ、時々やさぐれ日記

ああ、感謝。巳年と午年のあいだ。

中島のおとぼけ七五調

中島。の気ままに更新「おとぼけ七五調」12

ムーチョの人生相談「ほぐしてハッケン!」

【主夫ムーチョの相談】娘がご飯を食べません・・・。

ミラノまんま見~や!

連載最終回!「駐妻のここだけの話」にしようかと思ったが…災難に遭う!

ウェブデザイナーとの対談

大きな旗は振れないけど、小旗はパタパタと振れるだけ振っていこうと思ってます。

「最高の離婚」ファントーク

<対談「最高の離婚」最終回>ホームから電車に乗ってしまってキスして・・・ロマンチックでしたね。

スパコレ

美味しい缶詰を教えて!

2014 新春企画

どうする?Over 40 新春企画「物欲俗欲福笑い」♪( メンバー編 )

フォルモサ(台湾)の女

あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(13)〜不景気顔卒業します

ゾロメ女の図書館小説

帰って来たゾロメ女の逆襲 場外乱闘編 連載図書館ゴロ合わせ小説  『ライ麦&博 完結編』 後編

青蓮の「マサラをちょいと」

青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.12」

Tomi*さんの最適解

「Tomi*さんの最適解。 ・・・白髪とコムデギャルソンとヤフオクと」  マインド編②

YUKKEの「今日もラテンステップで♪」

YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13

よもじ猫

真知子巻

猫No.44  by つまみ

猫大表示&投稿詳細はこちら!

真知子巻

猫No.44  by つまみ

よもじ猫とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!

「よんもじ」と猫がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
猫が好きな人も、そーでもない人も、よもじ猫の掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫目線で眺めてみませんか。

みなさんの猫画像の投稿をお待ちしています。

投稿はこちらからどうぞ

カイゴ・デトックス 特設ページができました

Member's Twitter


  • カリーナのBILOGはこちら!「ともに生きる。

  • ZOOMでプライベートレッスン、リモート英会話AQUA
  • BLOG版 ウチの失語くん
  • 植松 眞人さんの本がでました♪「いまからでも楽しい数学―先生と数学嫌いの生徒、35年後の補習授業」
  • 「出前チチカカ湖」連載中 まゆぽさんの会社「シリトリア」

Page up