Posted on 2023年3月14日 by ミカス

贈り物のセンス:若ごぼうと豚肉の炒め煮

ある方から若ごぼうという珍しい野菜をいただきました。
若ごぼう、食べたことはもちろん名前を聞いたこともありませんでした。
主に大阪を中心とする関西地区で食べられていた野菜で、大阪八尾の特産品なのだそうです。送られてきた箱にも「八尾若ごぼう」と書かれていました。

「珍しい特産品がある地域は羨ましいなぁ。私の住む地域は本当に何もないものなぁ」と思いかけてはっとしました。いただくものは何も贈り主が住む地の名産品ばかりではありません。
「あなた、これ絶対に好きだと思う」と本を送ってくれた人。体力が落ちている私に、高級コンビーフを送ってくれた人。介護がしんどいと愚痴った私に、可愛らしいクッキー缶を送ってくれた人。
そう、贈り物ってセンスだ。

いや、単に世間一般で「センスがいい」と評価されるものを贈ればいいというものではありません。受け取る人の生活や気持ちを慮った贈り物を選べるセンスが大事。そんなセンスを持った人からの贈り物には「ああ、私のことを思い浮かべながら選んでくれたんだ」と、いただいた物自体よりもそこに添えられた気持ちがうれしくなります。

若ごぼうを贈ってくださった方も、私が料理をすることを知っていて、「こんなの食べたことある?料理したことある?」と思って贈って下さったのでしょう。果たして、珍しい食材に出くわすとわくわくしてしまう私は、香りを楽しみ、調理法を調べ、栄養素を調べ、大興奮でした。
センスのいい贈り物って、こんなにも人の心をくすぐるのだなぁ。

「誕生日だから」「いただいたもののお礼をしたいから」だけではなくて、街で何かを見かけた時に「これ、あの人は好きだろうな」と誰かの顔が浮かんだら、その人へ贈るようにしてみようかなと考えています。

というわけで、今日の一品はもちろん『若ごぼうと豚肉の炒め煮』です。しゃきしゃきした食感とほのかな苦味がいかにも春の野菜という感じで美味しいですよ。

若ごぼうと豚肉の炒め煮

• 若ごぼうは、根、茎、葉に切り分け、それぞれに下拵えをします。今回は茎を使います。
  茎を5センチほどに切り、30分ほど水につけてあくを抜きます。
  あく抜きが終わったらざるに上げて、ペーパータオルで水分をふき取ります。
• 合わせ調味料を作っておきます。醤油、オイスターソース、酒、砂糖、水少々をボウルで混ぜ合わせてます。
• 豚肉の薄切りを食べやすい大きさに切り、酒と醤油を揉み込むようにして下味をつけておきます。
• フライパンに油を引き、中火にかけ、豚肉を炒めます。火が通ったら一旦取り出します。
• ペーパータオルでフライパンをさっと拭き、油を少々足して若ごぼうを炒めます。
• 若ごぼうに火が通ったら合わせ調味料を加え、豚肉もフライパンに戻して炒め、全体に調味料が絡んだら出来上がりです。
  
  

ここでお知らせを2つ。

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ミカスでした。

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